高谷悠太君(2015年8月撮影)

世界中の数学好きの高校生らが競う第57回国際数学オリンピックが7月10日から15日まで香港で開催され、高谷悠太君(東京・開成高校2年)が金メダルを獲得した。高谷君は昨年大会でも銀メダルをとったほか、国際情報オリンピックでも過去2度金メダルをとっており、科学五輪通算4つ目のメダル獲得となった。今年の数学五輪では日本代表6人全員がメダルを獲得し、国別順位は10位だった。

金1人、銀4人、銅1人

大会には109カ国・地域から602人が参加。6問の筆記試験に、1日4時間半ずつ2日間にわたり取り組んだ。金メダルは合計得点の上位約8%に、銀メダルは約17%に、銅メダルは約25%に与えられる。日本代表の青木孔君(東京・筑波大学附属駒場高校3年)、藏田力丸君(兵庫・灘高校3年)、松島康君(東京都立武蔵高校2年)、村上聡梧君(東京・筑波大学附属駒場高校3年)の4人が銀メダル。井上卓哉君(東京・開成高校3年)が銅メダル。日本代表は、高谷君を含め6人全員がメダルを獲得した。

3人が昨年大会でもメダル

高谷君と青木君は昨年の国際数学五輪で共に銀メダルを獲得しており2年連続のメダル。井上君は一昨年、昨年に続く3年連続の銅メダル。

高谷君は国際情報五輪でも一昨年、昨年、金メダルを獲得。井上君も昨年同大会で金メダルを取っている。2人は、8月にロシアで開催される今年の大会にも出場する。

高谷君は昨年のメダル獲得後の高校生新聞の取材に「また国際大会に出る機会があれば、もっと良い順位を取りたいです。大学に進学したら、数学などのいろいろな分野の勉強をしたいです」と話していた。