出場時間は限られたが非凡な身体能力が垣間見えた

 

【国体バスケ・全国未経験の好選手3】

苦戦した「パス&ラン」 中川雄太(京都#9 府立山城高3年)

――対戦した宮城県(54-61で敗戦)は、全国でも屈指の強豪である明成高主体のチームでした。印象を聞かせてください。

府や近畿で通じてきたことがなかなかできなかったです。特に点がとれないことです。フィジカルも技術も両方足りなかった。それでもブロックとか自分が得意にしているものが少しは出せたかなと思いました。

 

――この試合はあまり出場時間はありませんでしたが、とてもいいブロックとリバウンドがありました。

ジャンプ力は…多少は自信を持っています。バスケットを始めたころから得意でした。

 

――京都府は、洛南高校のコーチ陣とメンバー主体のチームでした。一緒にプレーした感想を教えてください。

洛南のバスケットは「パス&ラン」といって、パスを出してからみんな走るスタイルなんですけど、すごく合わせづらかったです。先生方に言われたことを早く飲み込むようにして、とにかく見よう見まねで、パスしたら走るってことを意識していました。

 

――所属チームと今回の選抜チームとで、自分自身の役割に違いはありましたか?

…んー、あんまりないですかね。自分のチームでも5番(センター)をやっています。ただ、国体チームよりも外のプレーをやらせてもらったりしています。

(文・写真 青木美帆)

 

■中川雄太(なかがわ・ゆうた)

京都市立藤森中出身。192センチ。ポジションはセンター。中学1年生からバスケットを始める。リーチの長さとジャンプ力を生かしたプレーが持ち味。インターハイ府予選決勝では、全国屈指の強豪校・洛南高を1ゴール差まで追い詰めた。11月のウインターカップ予選までチームに残り、ラストリベンジを狙う。