北海道・旭川商業高校写真部の菅沼菜々さん(3年)は第 40回全国高校総合文化祭広島大会の写真部門(8月、広島市)で文部科学大臣賞を受賞した。作品「思い出の道」は、青空のもと高校生二人が道を駆ける様子を捉えたものだ。(野村麻里子)
モデルは部員
2年生の初夏に写真部で行った撮影会の際、学校近くの堤防で撮影した。部員二人にモデルを依頼し、一人は自転車に乗り、もう一 人はその自転車を追いかけてもらった。顧問の先生からレンズを借りて、堤防の下からローアングルで連写したという。動いている被写体にしっかりとピントを当てることを意識し、何度も自転車を行き来させた。
木の陰と空の割合にこだわり
追いかける生徒には風船を持たせて、太陽の光が当たるときれいに見えるようにして、「遊び心」を込めたという。「『夏が始まる』という明るい感じを表現したい」という思いを胸に、映り込む木の陰と空との割合にこだわった。
コミュニケーション力ついた
写真は高校入学後に始めた。写真部の活動は週3日で、その他に校外に撮影しに行くこともある。写真部の活動を通して、「コミュニケーション能力が身についた。人に話しかけたり、話をつなげたり、(被写体の)笑顔を少しは上手に出せるようになったかな」とはにかんだ。