「図書館に、高校生用スペースが欲しい」。高校生新聞オンラインでは、8月に「図書館で勉強したいが、学習スペースが少なくていつも混んでいる」という受験生の声を紹介した。この記事に対して、読者から寄せられた声の一部を紹介する。

図書館に高校生用スペースを

記事を投稿した高校生記者は塾に通っておらず、18時までは学校の自習室で勉強をしている。自習室が閉まった後は図書館に移動して勉強しているが、学習スペースが少なく、毎回30分から70分ほど待たなくてはならないという。

図書館に高校生用スペースが欲しい…(写真はイメージ)

家はついスマホが気になり集中できない。大人のように、毎日カフェに行くお金もない。「高校生にとって、考査の勉強や入試に向けても図書館が必要です。高校生にこそ勉強スペースが確保されるべきなのではないでしょうか」と訴えた。

高校生専用スペースは必要?

この高校生記者の訴えに、読者から賛否の声が寄せられた。まずは高校生専用スペースに賛成する意見だ。同年代の高校生からは「カフェは毎日使うことが経済的に難しい。図書館に高校生限定のスペースがあったらすごく便利」といった声が多数寄せられた。

さらに、「その地域に住む・通学している中高生には専用スペースを設けてほしい」(Lua・高校1年)「高校生専用スペースはもちろん、受験生専用スペースもあるとうれしい」(なっちゃんちゃん・高校2年)と、特定の層の高校生に絞ったスペースがあるとよいという意見も届いた。図書館は高校生の勉強場所として需要が高いことが伺え、「図書館に意見箱があるならば提案してみては」と実現に向けてのアドバイスもあった。

大人も経済的な余裕は無い

一方、反対意見も上がる。「図書館は幅広い年齢の人が利用するため難しいのではないか」という意見を始め、「学校では同じ年齢の人しかいないが、図書館では大人と一緒に勉強できるので集中できる」(こあ・高校1年)、「会社員は職場で勉強できない。高校生はまず学校や学校の図書館に掛け合ってみては」などさまざまな声が届いた。

さらに高校生記者が訴えた「大人のように毎日カフェに行くお金もない」という意見については、社会人の読者から「社会人でも経済力があるとは限らない」(マドモアゼル☆ユミコ・社会人)という悲痛な訴えがあった。

社会人も懐事情は厳しい…

値上がりが止まらない今、高校生が考えるほど、大人に経済的な余裕があるとは限らない。図書館の学習スペースを使っている社会人も、世知辛い事情を抱えている可能性があるのだ。