私は小学校から中学校の間、いじめにあってきました。毎日「消えたい」という思いとともに生きてきた私ですが、今は笑顔で夢に向かって歩むことができています。つらく苦しい経験は、自分の盾になると気づきました。(高校生記者・FOR.F=3年)
いじめで大好きな母校をやめて
私は、小学5年生から中学3年生までの間、いじめにあいました。半不登校状態になった末、通っていた幼小中高一貫校ではなく、登校制の通信制高校へ進学しました。
大好きな学校をやめることは、耐えきれないほどつらかったです。いじめにあった場所だとしても、11年間育った場所を自ら手放すことは相当の勇気と覚悟が必要でした。
自分を大切にすると決めた
学校に行かずに家にいると、罪悪感や自己嫌悪で何もできない人も多いと思います。でも「自分を責めるのはやめてくださいね」と言われるのは嫌だと思います。私もそうでした。言われるたびに「それが一番難しいんだよ!」と心の中で言い返しました。そんな時に実践していた、ちょっぴり自分を大切にできる方法が2つあります。
【1】ノートで自分を褒める
1つ目は、ノートに、その日にあったことや一日の中の「自分の褒めポイント」を記録することです。誰かに見せるものではないので言葉遣いは乱れてもOKだし、どんなに小さいことでも大丈夫です。初めのうちは、自分を自分で褒めることに抵抗感があるかもしれません。そんな時は「褒める」ではなく「認める」という風に視点を変えてみましょう。無理に継続する必要はなく、「できるときにやればよい」という気持ちで進めてみてください。
【2】得意なことを極める
2つ目は、自分の得意を極めることです。せっかく時間があるのですから自分の「好き」を追求してみてください。それが将来につながるかもしれません。私が極めたのは勉強です。英語と現代文が得意だったので、難関大の問題を解いていました。
現在いじめにあっている、または不登校になっている人は、四面楚歌(そか)の状態で苦しいかもしれません。つらいかもしれません。でも大丈夫です。その経験はあなたを守る盾になります。人の弱さを知る、強く優しい人間になれます。今は少し自己中心的になって自分らしく生きてみてくださいね。
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