伝統ある応援指導部の男らしい演舞は必見だ(写真は昨年度のもの。写真提供・春日部高校)

ユニークな企画が満載

毎年1万人もの来場者が訪れる、春日部高校の文化祭「春高祭(かすこうさい)」。各クラスは教室で、各部活は体育館や音楽ホールで趣向を凝らした企画を催し、学校中が活気にあふれる2日間となる。

中庭ステージで開催される「ミス春高」は、男子校である同校の生徒たちが女の子になりきり、かわいらしさを競う。彼らの意外な変身ぶりに、観客から驚きと笑いの歓声が沸き上がる人気企画の一つ。一芸に秀でたパフォーマーが集い、学内ギネス記録を打ち立てていく「春高ギネス」は、今年から実施される注目の新企画だ。

数ある企画の中で最も観客が集まるのは、今年で創部92年目を迎えた応援指導部による「臙脂(えんじ)の集い」。会場の体育館は、毎年立ち見客が出るほどの人であふれかえり、熱気に包まれながら本番を迎える。普段の厳しい演習を乗り越えてきた部員らが、マイクを使わずに生声で校歌や応援歌を熱唱。大団旗の下で披露される、男たちの一糸乱れぬ集団演舞も迫力満点だ。

後輩にも感動を与えたい

実行委員長を務める小島直樹君(3年)は、1年生のころから文化祭の運営業務に携わってきた。生徒側と学校側からあがる意見をまとめる苦労もあるが、「僕も、先輩たちが春高祭を盛り上げる姿を見て刺激を受けてきました。お客さんを楽しませながら、後輩たちにも『すごい』と感じてもらえる文化祭になるように最後まで頑張りたいです」と意気込む。(中田宗孝)

6月4日(土)12時〜16時、6月5日(日)10時〜17時(入場は16時まで)
東武アーバンパークライン(野田線)「八木崎駅」徒歩1分。
公式サイトhttp://kasukousai.tonkotsu.jp/ 申し込み不要