私たちにとって「英語」を学ぶことは避けて通れませんが、苦戦する人も多いはず。私は英語が得意で、工夫して勉強しています。テスト対策にも活用できる、効率的に英語を学べるコツを紹介します。(高校生記者・わっちゃん=2年)

単語力を上げるコツ

赤シートを活用

まず、どんな問題を解くにしろ必要なのが語彙(ごい)力です。単語の意味がわかればある程度全体像をつかむことができます。私は自分の手書き文字のほうが頭に入るので、自分で単語帳を作りました。100語くらいずつ赤シートを使って見ていって、「浅くたくさん」をモットーに一つの単語帳を何周もしました。

英単語をまとめたノート

語源を唱える

意味を覚えるときは「『unearth』だから、『地球(earth)ではなくする(un)』→地球から引っ張り出すから、『発掘』!」のように、語源を1人で唱えるなどして覚えました。口に出す機会にもなるし、楽しく覚えられます。

長文読解の演習にも一工夫

覚えたての単語に〇つける

単語を覚えてきたら長文読解にどんどん取り組みます。個人的には、単語は文中に出てきた流れで覚えるほうがより意味を覚えやすいので、覚えたての単語が出てきたら「これ、知ってる」と単語を鉛筆で囲みました。

覚えたての単語が出てきたら鉛筆で囲む

他の教科書の英語版も役立つ

難易度の高い文章は、関係詞が複数ついていてぱっと読んでも意味が入りづらいので、まずは主語と述語をすぐに明確にできるようにします。長文読解のテーマには理科や歴史などもあり、普段使わないような専門的な単語が出てくることもあります。

自分の好きな教科の英語版の教科書や、興味のあるジャンルの論文を読むのもよい練習になります。論文や教科書の文章は内容を簡潔に伝えることが目的で、文法がシンプルなので、語彙さえ押さえれば比較的読みやすいです。

楽しくリスニング対策

英語のニュース動画を見る

最後はリスニングです。最近の入試では、アメリカ英語以外で読み上げられることがよくあります。そこでおすすめするのは、英語のニュースの動画を見ることです。私は「BBC ワールドニュース」をよく見ました。短い切り抜きのクリップがYouTubeにたくさん上がっているので、手軽に見られます。

ニュースは、インタビューされる人たちのさまざまな国や地域の英語に触れる絶好のチャンスです。特にインド、アフリカ英語などの強烈なアクセントや発音に最初は驚くと思いますが、話者人口はばかにできないので、慣れておいて損はありません。

さまざまな国の英語の発音にふれる

その地域の発音の特徴を解説した動画もYouTubeで探すと見られます。例えば、インド英語に近いスリランカ英語で歌われたBTSの「Dynamite」。発音の癖や言い回しをまねしてみるとより早く、楽しく慣れることができます。

どんな形であれ、英語に触れたり学んだりすることは決して無駄になりません。ただの座学というイメージではなく、英語を使って世界中の人とコミュニケーションをとる自分のかっこいい姿を想像しながら英語の勉強をしてみるのはいかがですか?