私が通っていた私立高校は、元々は第1志望ではありませんでした。なぜこの高校を選んだのか。高校3年間を過ごした今、高校選択を振り返ります。(高校生記者・moru@32=3月卒業) 

勉強モードのスイッチが入らない

私の第1志望は公立高校でした。成績は十分ではなかったものの、中学3年生になる春休みに気持ちを切り替えて勉強に取り組み、合格可能性を上げられました。

部活動の大事なシューズ

夏休みは所属していた陸上部の活動がピークの時期。勉強との両立は大変でしたが、なんとか学力を維持しました。夏休み後、一度は部活動を引退しようと考えましたが、10月の大会に出るため続けることに。不安もありましたが、大会に出たことで部活動をやり切れました。

本来ならここで勉強モードに切り替えるべきだと思います。しかし、私は部活動をやり終えた達成感からか、勉強のスイッチが入らず……。合格可能性は下がっていました。

併願予定の高校を見学、気持ちが揺れて

同時期、私立高校に見学へ。はじめは併願校として考えていましたが、見学の際に会った先輩方や学校の雰囲気を見て、「この高校へ行きたい」という思いが芽生え始めました。

ある日の受験勉強風景

特進コースに出願する成績を満たしているとわかり、気持ちが傾きかけていた私は、「特進コースなら親も納得してくれるかもしれない」と考えて両親に相談。「本気で行きたいなら専願に変えてもいい」と言ってくれました。

後悔を糧に充実した高校生活に

私は悩んだ末、私立専願を選択しました。、「高校受験を途中で諦めたのではないか」と後悔の気持ちもありました。

その思いが消えないまま、高校生活が始まりましたが、部活動でもクラスでも、つらいときには笑わせてくれたり、嬉しいときには一緒に喜んだりできる大切な友人たちができました。そのおかげで、充実した3年間を過ごせました。

大学受験では、高校受験の際に後悔した経験を糧にしようと思い、行動しました。自分自身が何を学びたいのか、進みたい方向を具体的にして志望大学を決めました。少しでも合格の可能性を広げるため一般受験の勉強をし、結果的に指定校推薦で合格できたのです。納得いく選択ができました。

高校生になったみなさんのなかには、受験の後悔を完全に断ち切ることは難しいと感じている人もいるでしょう。ですが、いつかこれからの人生で何かの糧になるかもしれません。