大学生活といえばサークル活動を思い浮かべる人も多いのでは。体育会系、文化系などさまざまなサークルがあるが、どのような活動を行っているのだろうか。現役大学生5人に体育会系や文化系の典型的なサークルと活動内容を取材した。サークル選びの参考にしてほしい。(きぐま・大学3年)
大学の認可を受け、ハードに練習をすることが多い「部活動」に比べ、学生自身が立ち上げた団体である「サ―クル」は自由度が高いのが特徴だ。運動系、文化系それぞれで活動する学生の声を紹介する。
【運動系】大会出場を目指す
運動系のサークルは、部活のように大会出場を目的に活動するタイプと、ゆるく気軽に活動を楽しむタイプに大きく分けられる。Aさん(大学1年)がマネージャーとして所属するラグビーサークルは前者。「熱心に練習に取り組む選手の姿が見られ、マネのやりがいが一番感じられるサークルを選びました」

活動頻度は週2、3回だ。「春夏の練習試合から始まり秋リーグに向けて練習に励みます。現在は2部リーグにいますが『今年こそは1部リーグに昇格したい』と日々奮闘。年に数回行われる打ち上げでは学年問わず全員で仲良く飲んだりカラオケに行ったりしています」
【運動系】親睦会のみ来る人も
Bさん(大学3年)が所属するテニスサークルはゆるめだ。テニス練習の活動をする人もいれば、練習に参加すらしない人もいる。「個人で大会に申し込む人もいますし、練習には参加せず親睦会にだけ参加する人もいます」

練習では声出しや球出しの人が出してくれたボールを打った基礎練などもしっかり行っているという。「仲良くなったメンバーとは学食でお昼を一緒に食べています」
【文化系】献血や募金活動を企画
文化系のサークルには、軽音楽や写真、ボランティアなどたくさんの種類がある。大学ごとに個性的なサークルが設けられていることも多い。
Cさん(大学3年)は「赤十字奉仕団」に所属。「献血バスを呼んだり、募金を計画したりします。最近はウクライナ支援の募金をしました。学生課から『こんな企画やりませんか』と提案されることもあります」

活動頻度は、定例会議が月に1度、加えて企画したイベントが適宜ある。「イベントの企画は楽しいです。ただ、いざ実行するにあたって1日中外に出ずっぱりのときは少し大変です」
【文化系】他大の学生とオンライン上で活動
Dさん(大学3年)は作曲を学ぶ音楽系サークルに所属。複数の大学で構成されたサークル活動であるインカレ(インターカレッジ)形式だ。活動はオンラインのため、全国各地の大学生が所属し週2回ほど活動。

「地下アイドルに楽曲提供するハイレベルな先輩から作曲を教えてもらい、自分の好きな曲を作れるようになります。良いサウンドができたときには非常に満足感があります」
【要注意・飲みサー】飲み会で数人つぶれることも…
サークルの中には飲み会が頻繁に行われる「飲みサー」があることも。中には活動がなく飲み会だけのサークルや、一気飲みなど危ない飲み方をするところもあるので注意が必要だ。

Eさん(大学3年)の所属するダンスサークルは、ダンス活動もしているものの「激しい」飲み会をするようだ。飲みの席では掛け声に合わせてお酒を飲む「コール」や、ゲームに負けた人がお酒を飲む「飲みゲー」が行われることがあるそう。サークルが飲みサーかどうかは一見わからないため、新入生歓迎会などに参加し先輩などに活動実態を聞いてみるのも良いかもしれない。
典型的なサークル活動を紹介したが、高校生新聞が過去に取材した東京大学の「東大みかん愛好会」や温泉研究をするサークルのように、高校に比べ大学にはもっと多彩で個性あるサークルがたくさんある。先輩や同級生からの情報を駆使し、自分のやりたいことや活動できる範囲にあったサークルを選ぼう。