公立高校入試1カ月前の全県規模の模試で、私の第1志望校は合格可能性20%未満のD判定でした。そこから1カ月必死に勉強して、無事に合格を果たした体験を紹介します。(高校生記者・こまめ=1年)

高3の夏休み明けスランプに

夏休み前の模試では、第1志望校はA判定でした。ところが、夏休み明け最初の模試で成績ががくんと落ち、そこから段々と下がっていった結果、受験1カ月前の最後の模試ではD判定。私は、家の事情で私立高校には通わせられないと言われていたので、もし落ちたら高校浪人することになっていました。

何度も見返した歴史のノート

両親からも担任の先生からも「志望校を少し落としたら」と言われましたが、「もし諦めてしまえば一生後悔するだろう」と思い、たくさん話し合った末に、第1志望の高校に願書を提出しました。

必要な内容に絞り効率的に

そこから私は、「とにかく効率的に、必要な内容に絞って」勉強を始めました。例えば、英単語を1カ月ですべて覚え直すのは不可能ですが、過去問などから必ず出るとわかっている「曜日」「月」などは完璧にするなど、確実に取れる点を増やしていくことにしました。

受験日の日記。超ネガティブです

歴史では、毎年明治維新前後の出来事の並べ替え問題が出ていたので、そこは年号を暗記。苦手克服というよりも、出題頻度の高いものを優先的に復習しました。塾などには通っていなかったため、問題分析などを自分でやる必要があり大変でした。

「受験しないで後悔するより、受験して落ちたら後悔しよう。20%の合格可能性に賭けよう」と思い、死に物狂いで勉強しました。

「絶対に無理」はないと実感

そして、3月、結果発表の日。新型コロナウイルスの影響でネット上での合格者発表となったため、大勢が一気にサイトに集まってしまい、なかなか結果が見られませんでした。40分後、ようやく見られた結果は、合格。母と抱き合って大泣きしました。

このことから、「絶対に無理」はないということを学びました。安全な選択をすることは決して悪いことではないけれど、判定ばかりに気を取られ、後々後悔するかもしれない判断をするくらいなら、自分の可能性に賭けたチャレンジをすることも大事だと思います。これからも、何事にも勇気をもってぶつかっていきたいです。