高校の文化祭実行委員らが、より良い文化祭の運営を目指して話し合い、交流する「集まれ文実!」のメンバーに、文化祭の悩みをどう解決したかを聞いた。
悩み
ステージ企画が内輪でだけ盛り上がる内容に……。
解決
来場者にいつも通りの姿を見てもらった
「内輪で盛り上がる」とは「いつも通りの姿を見せている」ことだと考えを変え、「こ ういうの、男子校の盛り上がりだよね!」と来場者にも思ってもらえる企画を考案。同じ 男子校と合同企画を行い、ステージ上で熱い対決をしたところ、多くの来場者が! 保護 者からは「普段の学校生活の様子が分かって良い」と感想をいただきました。
悩み
企画が目新しさに欠ける……。
解決
他校と合同で新企画を実現させた
新しいことに挑戦するべく、他校と合同企画を実施しました。「集まれ文実!」で他校 に声を掛け、2校が賛同。オリジナルグッズを作製・販売して、利益を公的機関に寄付す る企画を成功させました。互いの文化祭に足を運び、販売を手伝うことで、単に予算を投 入しただけの安易な企画になることなく、学校全体としての交流につなげられました。

悩み
受付のシフトに来ない人がいる……。
解決
代役を立てずに責任感を持たせた
来場者受付は各クラスの代表者によるシフト制です。しかし、クラスのシフトがあった り、友人と文化祭を楽しんでいたりして、例年、担当の時間に来ない人が……。そこで、 来ない場合は他の人が代行するのをやめて、シフトの把握を徹底させ、来ない場合は校内 を探すようにしました。その結果、責任感が生まれ、改善できました。
悩み
クラスの代表者が提出物を紛失……。
解決
ファイルを作って管理できるようにした
クラスの代表者(チーフ)が規定を把握せず、提出物を紛失。そこでファイルを作り、 見てすぐに分かるように必要な書類をまとめて配布しました。チーフの招集時はファイル を必ず持参してもらい、配布物を必ず入れるように指示し、提出物の紛失がないように徹 底しました。その結果、提出物の紛失はなく、書類の提出率もとても上がりました。
- 【集まれ文実!】有志の高校生で2014年に発足。互いのノウハウを共有し、問題点を解決できるヒントを得るべく意見交換している。開催までの運営は全て高校生が行う。会議には毎回100人前後の生徒が参加。最新情報は公式ホームページ(https://atsubun-web.jimdo.com/)を参照。