大学入学の時期に初めてアルバイトを探す人も多いだろう。大学生に人気のアルバイトについて、実際に働いている学生たちに、良いところや大変なところなどを聞いてみた。(lemonade・大学1年)
【塾講師】生徒の成績UPのお手伝い
コミュ力&プレゼン力がUPする
個別指導塾で働くAさん(大学1年)。受験経験や知識を生かしながら講師のアルバイトをしている。勉強を教える中で、コミュニケーション力やプレゼン力が上がるメリットがあるそうだ。「合格や成績アップなど、私の頑張りが生徒の結果として出ます。一人一人指導の模範解答がない分、思考錯誤しながら教えることがやりがいにつながっています」
固定シフトで休みづらい
一方、塾講師は固定シフトが多く、休みづらいデメリットがあるという。出勤前に生徒の欠席連絡が入ると出勤がなくなってしまうことも。
Aさんの場合、時給は50分の授業あたり1200円で、事務作業時は時給が変わる。週2~3日勤務で、月収は4~5万円だそうだ。
【飲食店】料理を迅速にお客さんへ配膳
同世代の仲間が多い
フードコート内のパスタ店で働くBさん(1年)は、でき上がった料理を客に提供やレジ対応をする、いわゆる「ホール」のスタッフだ。「バイトスタッフは同世代が多くて、仲間とコミュニケーションを取りやすく、シフトの融通がきくことが良いと感じています」
やりがいは「お客さんがたくさんいらしてくれるから、どの曜日でも忙しいし、頑張りがいがあること」だという。
スピードと正確さを求められる
一方、商品提供の早さが求められる飲食店なので、「スピーディーかつ正確に接客するのが大変」という接客業ならではの難しさも。
Bさんの場合、時給は1100~1300円。週2~3日働き、よく働く月は5~6万円、あまりシフトを入れない月は2~3万円くらいの収入だという。
【カフェ】飲食物の調理、洗い物、レジ対応とさまざま
おいしかったと客に直接感謝される
大手カフェチェーン店で働くCさん(1年)。主な業務はレジ対応や食べ物・飲み物を作ること、洗い物で、時間ごとに各業務をローテーションする。「一緒に働くスタッフはやさしい人が多く、嫌な先輩がいなくて居心地が良いです」。客が「おいしかったです」と直接言ってくれることがやりがいになるという。
長時間働くと足が痛い
主にカフェのカウンター内の移動のみで行動範囲が狭いものの「長時間働いていると足が痛くなる」というデメリットも。
Cさんの場合、大学がある時は、週2~3日勤務。長期休みは多くシフトを入れているという。月収は平均6~7万円ほど。
【イベントスタッフ】ライブ会場でグッズ販売や客の誘導
臨機応変に対応する力がつく
Dさん(大学1年)は、アーティストのライブ会場などで働くイベントスタッフのアルバイトをしている。グッズ販売や誘導の仕事が多いそうだ。「このバイトをやって、臨機応変に対応する力が身につきました」
体力がないときつい
しかし、グッズ販売も誘導も立って行う仕事のため、「体力的にきつい」と話す。働いているイベントスタッフ会社は登録制。Dさんの場合、イベントごとの業務であるため、収入は月によって変動する。
【販売】雑貨に囲まれながら品出しやクーポンの作成
見たことない雑貨に出会える
派遣で雑貨店アルバイトをしている大学1年のEさん。主な業務は品出し、陳列棚の商品前に値段を示す紙やクーポンの作成、レジ、売り上げの記録などだ。「見たことのない雑貨にたくさん出会えることがやりがいにつながっています」。「ずっと同じお店の同じ店舗で働く」というのが決まっていないため、「面倒な人間関係がなくて楽」という派遣ならではのメリットも。
立ち仕事で足がつらい
一方、雑貨店でのアルバイトは立ち仕事のため、足がつらいと話す。時給は派遣先によって異なるが1250~1350円ほど。長期休み期間は週4、大学がある期間は週1で働いている。