2022年11月、高校生編集部が「現役大学生に話を聞こう! ライブ配信企画」をオンラインで開催した。読者の中高生から寄せられた大学受験や大学生活に関する疑問を、国際教養大学に通う越沢琴奈さん(3年)に答えてもらった。
国内の公立大学で海外大のような勉強ができる
―国際教養大学の存在を知ったのはいつごろで、いつから受験を意識しましたか?
国際教養大を知ったのは中学2~3年生ごろです。テレビで特集をしていて、その時に初めて知りました。
大学受験を意識し始めたのは高校3年生のとき。海外の大学も視野に入れていたのですが、金銭的な問題もあって国内の大学を志望。公立かつ、全部の授業が英語で行われるなど海外大学のように勉強ができるのが、国際教養大でした。

―海外の大学のような勉強をしたくて、国際教養大学を選んだのですね。大学受験勉強を本格的に始めたのはいつですか?
学校推薦を受けたので、受験勉強も推薦を意識したスケジュールでした。ただ、私の通っていた高校では1年生のころから「受験を意識しよう」と言われていたので、1年生から2年生の秋までは英数国の基礎固め、2年生の11月に行われた修学旅行後は志望校よりの応用問題や理科・社会の勉強を行いました。
―学校推薦を受けるために、勉強以外にしていたことはありますか?
課外活動にたくさん挑戦しました。講演会を聞きに行ったり、「トビタテ留学JAPAN」で2週間オーストラリアに行ったり……。1年生の時からずっと学校で課題研究もしていて、3年生では論文を2本書きました。
朝補習で勉強時間確保
―とても忙しかったんですね。1日の勉強スケジュールはどんな感じでしたか?
朝6時半の電車に乗るため、5時ごろに起床。7時15分ごろに学校に着いて、60分程度の朝補習に出ていました。その後授業を受け、帰宅後は次の日までの課題やテスト勉強を進めて23~24時くらいに就寝していました。
コンスタントに勉強する時間を取りたかったので、朝補習は国・数・英を取っていました。2、3年生になると勉強時間に講演会の参加などといった課外活動が加わり、帰宅後の時間が減少。でも、朝だけはきちんと時間を取って勉強していました。
大学入学後はアルバイトや委員会でつながりづくり
―大学に入学してからは、どんなアルバイトやサークル活動をしていますか?
今しているバイトはオンライン家庭教師です。たまに宅配便の荷物の仕分けのような単発バイトもします。

サークルには入らず、大学祭実行委員会に入っていました。
―大学ではアルバイトや委員会などで友達を作るのでしょうか?
私の場合は、委員会でたくさん友達や先輩とのつながりができました。私の大学では大学1年時の春学期だけクラスがあり、そのメンバーとも仲良しです。
大学入学時は新型コロナの影響で全てオンライン授業だったので、自分から話しかけないと関係が構築できませんでした。ささいなことでも連絡して、オンラインでも友達を作ろうとしていました。
授業でも友達と協力
―大学の時間割や普段のスケジュールについて教えてください。
3年生の後期では月火木金の午前中に授業を入れていて、水木の午後にバイトをしています。時間割を組むときはその学期に開講される講義の一覧表から気になる講義を調べて、パズルみたいに組んでいきます。

―興味のある講義や講義の内容はどうやって調べていますか?
講義名だけでは内容が分からないことも多いので、「シラバス」という講義の内容をまとめたものを確認します。同じ講義でも先生が違うことがあり、そんなときは先輩に先生ごとの授業の雰囲気を聞くことも。
必修授業などは友達と取る時期をかぶらせて、分からないところを教え合うことも多いです。朝早い1限はお互い起こし合い、乗り切ります(笑)