皆さんは学校生活を楽しいと感じていますか? 皆さんの周りに「いじめ」を受けている人はいませんか? 「『いじめ』をなくすことにつながる一歩」とは、どのような一歩なのでしょうか。(高校生記者・こむぎぱん=2年)
なぜいじめがなくならないの?
「いじめ」と感じるかは、その人その人によって違います。文部科学省は「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」と定義しています。
「いじめをやめよう、なくそう」という雰囲気は広がりつつあると感じますが、依然としていじめはなくなっていません。実際に私は、友達からずっと体のことを言われ続けたり、傘を折られたり、集団で無視され教室に入れなかったりしたことがありました。
いじめと感じた人が、悩んだり苦しんだりしている現状を誰かに相談したとしても、「それくらいのことで?」「そのくらいスルーすればいいじゃん」と思われたり言われたりすることもあります。ただでさえ精神的にきついのに、そのような言葉や態度で表されるとさらに苦しみは大きくなります。
「考え過ぎ」と先生に言われ
いじめをなくすことができない要因として、学校の対応も関係するのではないでしょうか。私の周りでは、しっかり対応してくださる先生もいる一方、そうではない先生が大半を占めると感じています。
私がいじめを受けて先生に相談したときには、「そんなことは当たり前にあることだ」「考え過ぎだ」と言われ、私がどうしたら教室に入れるかなど考えてくれませんでした。その場を穏便に済ませようとして、私は最終的に教室を出て別室に行くことになり、結果的に追いやられる形になりました。こうした扱いを受けている生徒は、先生までも信用できなくなってしまいます。
現状を変えるには
このような雰囲気、現状を学校内からなくす必要があります。私たち一人一人の心がけが大切です。「自分がされたらどう思うか」ということを考えながら行動し、変えていく。それが大きな一歩となるかもしれません。
すべての高校生が楽しく学校生活を送り、卒業できる世の中を作るためには、あなたの小さな一歩が必要です。読者の皆さんは、いじめの現状をどう思いますか?
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