東京大学は2月14日、2023年度学校推薦型選抜(旧推薦入試)の合格者を発表した。10学部で100人程度を募集したのに対し、253人が志願した。書類や面接、大学入学共通テストの成績などで選考し、88人が合格した。

東大の学校推薦型選抜は8回目。今年の合格者88人は昨年と同数で、22年度と並んで2番目に合格者が多かった。合格者が最も多かったのは21年度の92人。募集人数に合格者数が達したことはこれまでに一度もない。今回は、工学部と医学部医学科をのぞく9の募集単位で合格者が募集人数に満たなかった。

合格者のうち女子は35人で、39.8%。合格者のうち女子の比率が4割を切ったのは6年ぶり。志願者のうち女子は43.9%だった。女子の比率について、武田洋幸副学長は「大きく下がったという認識はない。気になる傾向であることは確か。今後分析する」と話した。

出身高校の地域別では、東京が27人(30.7%)、東京以外の関東が14人(15.9%)、その他地域が47人(53.4%)だった。