アトピー性皮膚炎を患っている人は国内に50万人以上いるといわれています。みなさんの周りにもアトピー性皮膚炎の人はいるのではないでしょうか。私が日常で気をつけていること、みなさんに知ってほしいことを紹介します。(高校生記者・柚葉=1年)

体中に傷跡、長袖で肌を隠して

私は幼稚園生のころから高校1年生の現在までアトピー性皮膚炎を患っています。アトピー性皮膚炎は、皮膚に生じる痒(かゆ)みを伴う炎症です。

普段使っている塗り薬

私の症状は、顔、頭皮に至るまで炎症が広がっています。そのため、体中に傷跡が残り、制服はいつも長袖を着用するほど人に肌が見えないようにしています。黒い服ははがれ落ちた皮膚が目立つため着ないようにしたり、コロコロを持ち歩いたりしています。塗り薬や飲み薬なども持ち歩いています。

宿泊学習などでは自分の傷だらけの肌を見せることが怖く、楽しみなお風呂の時間も1人で過ごすことになってしまいました。

服は綿100%じゃないと…

私的な一番の問題は、服装についてです。長袖を着たり、黒い服を着ないようにしたりするだけでなく、素材にも気をつけなければいけません。

衣服は素材のチェックが欠かせない

私はポリエステルやナイロンなど化学繊維が肌に触れることが苦手で、下着や肌着、パジャマは綿100%のものを着ています。最近はいろいろなお店などで売られているため困ってはいませんが、他の子が着ているかわいいものをうらやましいと思う気持ちもあります。

優しく見守ってほしい

小学生のときは、自分だけが飲み薬を飲んだり、塗り薬を塗ったり、なぜこんなに負担があるのかと思っていました。中学生になってからは症状が落ち着いたわけではないけれど、処置の仕方もわかってきたのでほとんど人と変わらない生活が送れています。

みなさんの周りにアトピー性皮膚炎で悩んでいる人がいたら、肌のことをむやみに指摘しないで優しく見守っていてあげてほしいです。