身近な人からの言葉、特に保護者からの一言は高校生にとって影響力の大きいもの。言われてやる気が出た言葉と、逆にやる気をなくしてしまった言葉を高校生記者に聞いてみました。
前向きにしてくれた一言
何気ないけど思いやりに満ちた一言に、そっと背中を押してもらえたり、緊張をほぐしてもらったりしたエピソードを紹介します。
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「本当に頑張ってるね」
シンプルな言葉ですが、言われたときにすごくうれしかったです。テスト前は焦りもあって余裕がないので、頑張りを認めてくれる人が近くにいると安心します。自分では本当に頑張れているのかわからず不安なときも、その言葉を聞いて自分が努力できていると実感しました。(はろはぴ=2年)
「ちょっと休憩したら?」
中学生のとき、一度勉強を始めると頑張り過ぎてしまいがちでした。父や母に「ちょっと休憩したら?」と声をかけてもらうことで、適度に小休止を入れながら勉強ができました。
「休憩したから、このあと頑張ろう」とやる気を出すこともできたので、とてもありがたかったです。休憩の最中に勉強の進捗(しんちょく)や勉強内容を親と話したりするのも、記憶に残りやすくておすすめです。(桜いをり=2年)
「勉強しないのは自由だけど…」
「勉強しないのは自由だけど、将来やりたいことがあるなら好きな教科だけでも勉強しておいた方が選択肢が広がると思うよ」と言われ、その時好きと感じていた国語と英語を頑張ってみたところ、成績が少し上がりました。好きな教科の成績が上がったことで、「苦手な教科も勉強してみようかな?」という気持ちになりました。(ちょこ=3年)
「好きな仕事は苦しさが半減する」
母は出産のために仕事を辞め、他の仕事に就いたものの、最近また以前の職種に再就職しました。「自分の好きな仕事の方が苦しさも半減して楽しく過ごせる」という母の言葉は、とても説得力があり、自分も好きなことに一生懸命になろうと思えました。(かな=2年)
モチベダウンした一言
頑張りを否定されたり、友達と比べられたり……。つい反抗してしまいたくなるような一言を投げかけられることも。
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「○○ちゃんはもっと勉強してる」
「さっきからずっとスマホ見てる。 スマホ見るんじゃなくて勉強して! ○○ちゃん(私と同じ学校のすごく頭のいい親友)はちょこちゃんよりもっと勉強してるから成績いいんだよ」と言われて、言っていることは正論だと思うのですが友達と比較されてる感じがしてやる気を奪われました。(ちょこ=3年)
「この家系だからしょうがない」
勉強できないことで悩んでた時に言われました。私は、悩んでやる気が出てたのに……こんなこと言われてしまったら、「しょうがないかぁ」とやる気を吸い取られました。励ましの言葉のつもりなのかもしれませんが……。(りとるしゃけ=2年)
「勉強しなさい」
言われたら一気にやる気を奪われます。自分自身で勉強しないといけないと分かっているのに、さらに言われるとイライラしてしまいます。「勉強しなさいと言うのは簡単だけど、するのは大変なんだよ!」という気持ちになります。自分の中でのタイムスケジュールがあるので、そっとしておいてほしい。(もりよ=2年)