国公立大学志望者に人気の学部は? 2023年度大学入学共通テスト受験者の志望を集計した河合塾の共通テストリサーチの結果をもとにまとめた。

国公立大志望者の志望学部についての河合塾の分析

共通テストリサーチでは、国公立大学志望者は前年比99%だった。学部系統別にみて前年を上回ったのは、「経済・経営・商」(104%)、「農」(103%)、「医・歯・薬・保健」(104%)などだ。

「医・歯・薬・保健」のうち「医学」系は前年比111%、「薬学」系が同107%と志望者を伸ばしている。

志望者が前年を下回っているのは「文・人文」(93%)、「社会・国際」(93%)、「教育(教員養成課程)」(97%)」、「工」(97%)などだ。

河合塾では「(文系は)『法・政治』『経済・経営・商』など実学系統で増加している。『法・政治』は難関大で、『文・人文』は高成績層で増加している。共通テストの平均点アップで強気の出願を検討している結果、地方の大学では減少している」と分析している。

情報系学部学科の人気についての河合塾の分析

近年人気の情報系の学部学科をみると、理学系統の「数学・数字情報」、工学系等の「情報・通信」のいずれも志望者が減り、倍率が緩和傾向という。学際系統の「情報」分野は、一橋大などで新設の募集があるため、やはり倍率が緩和しそうだ。