生理にまつわる悩みは、周囲の人にはなかなか相談しにくいもの。でも、不安があるときは一人で抱え込まないことが大切です。思春期外来を担当する産婦人科医の「サッコ先生」こと高橋幸子先生に、読者の高校生からの質問に答えてもらいました。(安永美穂)

3カ月以上の無月経と月3回の出血は病院へ

―高校生からの質問です。「普段は生理開始からカウントして40日の周期ですが、ここ最近は周期が短くなって1カ月になることもあり、今月は先月の生理開始から20日しかたっていないのに生理が来ました。一般的な生理周期が知りたいです。また、生理がどれくらい来なかったら病院に行くべきかを教えてほしいです」

生理の周期や期間には個人差があるので、「私の生理って大丈夫?」と不安に感じている人も多いかもしれません。この質問に答える前に、婦人科か産婦人科の受診の目安になる「3のルール」をお伝えするので、まずはこれだけは頭に入れておいてくださいね。

こんなときは婦人科へ! 高橋先生の「3のルール」

・3カ月以上の無月経

・生理の出血が3週間以上続く

・1カ月に3回以上、出血がある

・生理時の痛み止めの使用が3回まででは足らない

・夜用の大きなナプキンを使用しても3時間もたない

・中3の卒業式を終えても生理が来ない

・緊急避妊を希望する場合は3日以内の受診が必要

ほら、こうしてみると、「3」が共通しているので覚えやすいでしょ? この「3のルール」に当てはまる場合は、そのままにせずに、婦人科を受診することをおすすめします。

受診は「3のルール」を参考に(写真はイメージ)

この質問をくれた人は「3のルール」には当てはまらないので、今の時点では様子を見ていて大丈夫です。初潮を迎えてから2年くらいは、月経周期が安定しないことがよくあります。20歳ごろまでは、「3のルール」に当てはまらなければ慌てて受診する必要はありません。

一般的な生理周期は25~38日

でも、生理周期が安定しないと「いつ始まるのかな」と気になったり、予定が立てにくかったりして、困ってしまう人もいるかもしれませんね。その場合は、婦人科に相談してもらえれば低用量ピルを使って生理周期を整えることもできます。

低用量ピルで周期を整える選択も

ちなみに、一般的な生理周期は、生理が始まった日から次の生理の前日までが25日から38日。この質問をくれた人は普段は40日周期とのことなので「少し長いかな?」と思うかもしれないけれど、それくらいの周期で安定してくるのであれば心配ないですよ。なお、1回の生理の期間は3~7日以内なら正常とされています。

生理不順だけでは不妊につながらない

生理周期が整っていないと、将来、妊娠しづらいのではと心配する人もいるかもしれませんが、生理不順だけで不妊につながるおそれはありません。ただ、多のう胞性卵巣症候群などの病気によって生理不順が起こることもあるので、異常がある場合に気づけるように、自分の生理周期を把握しておくことは大切です。

自分の生理周期を把握することが大切(写真はイメージ)

スマホの生理管理アプリなどで生理周期とともに体調の変化も記録しておくと、PMS(月経前症候群)の症状にも気づきやすくなり、「この時期は無理せず過ごそう」といった対策も立てやすくなりますよ。

 
高橋 幸子さん 
たかはし・さちこ 1975年生まれ。埼玉県出身。産婦人科医。埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター所属。同大学病院産婦人科で思春期外来を担当。年間120回以上、全国の小・中・高校などで性教育の講演を実施している。