大学生になると、必修と選択の授業の組み合わせによって、授業が入らない時間である「空きコマ」ができることがあります。多くの大学の授業時間は1時間半と長め。その「自由」な時間に大学生は何を行っているのでしょうか。友人の大学1年生に取材してみました。(マリーナ=大学1年)

大学周辺でおいしいランチの店探し

Aさん(1年女子)は、空きコマが前期は週に5コマもあり、時間の使い方を試行錯誤していたそう。「1限に授業を受けた後、そこから2コマ空いて4限を受ける日もありました。1年生は必修科目が多いので、周りにもこのような人が多くいました」

おいしいランチのお店探しで見つけたカフェに行った時に撮影

大学の授業は、多くが1時間半。2コマ空くとなると、3時間以上空白の時間ができてしまうことになる。「もちろん、課題やリアぺ(リアクションペーパー=授業の感想文)をこなすこともありますが、特に長い空きは少し遠出をして、カフェやラーメン、ピザなどお昼ご飯探索をしていますよ!」

周辺の探索は、基本1人で行くことが多いという。「最初は少し抵抗がありましたが、他の誰かを自分の都合で誘うのもハードルが高くて……。でも、その分自分の好きなところに行ける自由があるので、有意義な空きコマだなと思っています」

課題を集中してこなす時間に

Bさん(1年女子)は、空きコマが週に2回ある。100分授業のため2時間近く空くことも多いそう。その時間は「課題にしっかり取り組みたい」という。「基本的に、学校の中の空き教室や空きスペースを利用して、配信動画で講義が受けられるオンデマンド授業や課題をこなしています」

Bさん。オンライン授業を受けたり、授業の課題をしたりするのにタブレットを使うことが多い

やる気が出ない時にはドリンクを飲む。「構内にカフェ等があるので、やる気がない時はキャラメルラテなどを買ってやる気を出しています。友達と過ごすこともあるので、わからない課題を一緒にやるなど、なるべく無駄にならないように過ごしています」

友達との勉強の様子。教え合って、疑問点を解消

サークル活動の準備にあてる

Cさん(1年女子)は他の2人とは違い、空きコマをサークルの活動に使っている。「私はTEDという学術系のスピーチを主催する団体に所属しています。定期的にあるミーティングの準備や課題に空きコマの時間を使い、今後のイベントの案出しや計画を主に行なっています」

サークルの課題は主にパソコンで行う

授業の課題と同様に集中できる環境が大切だという。「私は家だと集中できないタイプ。空きコマを使って図書館などで作業し、集中しやすい環境を作るようにしています」

三者三様の過ごし方がある「空きコマ」。取材した友人全員、ただ時間が空いているからといって無駄にせず有意義に過ごしている様子が印象的だった。空いた時間をどのような活動に当てていても、その時間を最大限活用しようとする意思を持ち、行動することが、より納得のいく大学生活の過ごし方になるのかもしれない。