人生のひとつの節目でもある高校受験。私は中学受験で不合格を経験し、高校受験で「次こそ第1志望に合格したい」と意気込みましたが、不合格に。いま第2志望校に通っていますが、とても充実しています。(高校生記者・にゃむ=2年)

中学受験で不合格「次こそは!」

私は中学受験をしましたが、第1志望だった公立の中高一貫校に不合格、地元の中学校に通っていました。そのため、中学に入った時から「高校受験では絶対合格する!」と意気込んでしっかり勉強していました。

本格的な受験勉強を始めたのは中学3年生の夏。部活も引退し、ほぼ毎日、塾が開く13時から22時までこもっていました。

中学受験のときから使ってたシャーペン、学問の神様・湯島天神まで買いに行った鉛筆

「このままでは厳しい」それでも志望校変えず

いくら中1から真面目に勉強していたといっても、少子化が進み一学年の人数がかなり減った学校で上位層をキープしている程度。たくさんの学校の生徒が集まる塾では、私は中くらいにいました。

「このままでは県内御三家である志望校は厳しい」。面談した多くの塾の先生にそう言われました。それでも頑固に志望校を変えず勉強していた私は、夏の努力の成果がようやく出て、秋の模試で得意な国語と社会で偏差値70を超えることができ、苦手な数学も60を超えることができました。

「このままなら何とか受かるかもしれない」。そう言われ、中学受験以上に頑張りました。

人生で一番努力して臨んだ第1志望の受験。合格発表の3月、掲示板に私の受験番号はありませんでした。

不合格だったけど、泣いたら悲しい気持ちが収まった

その瞬間、私は第2志望の私立高校に通うことが決まりました。合格発表の帰りの車で少しだけ泣きましたが、それで私の「悲しい」という感情は収まりました。

第1志望は不合格「気持ち切り替え今は充実」

第1志望には落ちてしまいましたが、第2志望の私立高校も悪いところではありませんでした。自然が豊かで、グラウンドは人工芝で、カフェテリアがあって……。これから始まる高校生活へのワクワクが大きくて、受験に失敗した悲しみはとっくに吹っ飛んでいました。

高校生になってからは課外活動をしたり、吹奏楽部で野球応援をしたり(うちの学校は野球部が強いです)、いろんな人に出会えたり。今の学校だから充実した学校生活を送れていると自信を持って言えます。第1志望の高校に行っていたら絶対にできないような経験をたくさんしました。

もちろん第1志望の学校に行けるのが一番いいですが、大事なのは、そうでなくなってしまった時の思考の切り替えだと思います。「どうせなら楽しんだほうがいい!」という精神で、残りの高校生活も楽しんでいきたいと思います!