趣味や食事、交通費など、さまざまな場面で必要になるお金。中高生は保護者からおこづかいをもらって、やりくりしている人が多いだろう。高校生新聞ではLINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の中高生に「おこづかいの金額·利用」についてアンケート。405人から寄せられた声の一部を紹介する。(佐々木菜緒)

定額でもらっている高校生が半数

まず、保護者からおこづかいをもらっているか質問した。

保護者からおこづかいをもらっていますか?(高校生)

高校生は、おこづかいをもらっている人が8割強。「毎月定額をもらっている人」は46%、「都度もらっている人」は16%。「定額に加え足りない分ももらっている人」は21%だった。

保護者からおこづかいをもらっていますか?(中学生)

中学生も、高校生と似た傾向だ。

高校生の月額平均は4580円

定額をもらっている人に、その額を聞いた。

定額で毎月いくらもらっていますか?(高校生)

高校生で一番多かったのは「5000円以上1万円未満」で46%、「3000円以上5000円未満」が31%だと続く。平均額は4580円だった。

定額で毎月いくらもらっていますか?(中学生)

 

中学生は一番多かったのは「1000円以上3000円未満」で6割を占めた。平均額は2118円で高校生の約半額だった。

都度もらう高校生の合計平均は約6000円

「必要な額をその都度もらっている人」に、8月にもらった合計額を教えてもらった。

8月にもらった合計金額(高校生)

高校生は、「1000円未満」が約3割、「5000円以上1万円未満」は2割。平均額は5594円だった。

8月にもらった合計金額(中学生)

中学生は「1000円未満」が5割を占めた。平均金額は2870円だった。

飲食や娯楽施設利用、文房具などで使用多数

次に、8月におこづかいをどのように使ったか、回答してもらった(複数回答可)。

 
8月におこづかいを何に使ったか(中学生・高校生。複数回答可)

 一番多かったのは「飲食代」。友達とのカラオケやプリクラなどの「娯楽施設の利用」が続く。中高生が普段から使う機会が多い「文房具·雑貨」も多かった。

最近の高価な使い道、目立つ「推し活」

最近おこづかいで支払った「一番金額が大きかったもの」について、内容と金額を教えてもらった。一部をピックアップ。

■推し活に

好きなアーティストのライブで1万円弱(高校2年)、推しのCDに1万1000円(高校1年女子)、推しのグッズで合計3万(高校2年女子)

■趣味

ゲーミングPC15万円(高校2年男子)、顕微鏡1万円(中学2年女子)、エレキベース3万5000円、漫画大量購入1万円(中学2年女子)

■日用品

iPhone SEをケースとあわせて5万円(高校1年女子)、ワイヤレスイヤホン1万6000円(高校2年男子)

中高生あわせて「推し活」のための支払いが目立った。高校生に多かったのは参考書で、1万円分の参考書を購入した人もいた。

高校生の平均貯金額は9万円

最後に貯金額について教えてもらった。

高校生の貯金額

高校生の貯金額は「1万円以上3万円未満」が32%と最多。「1万円未満」「3万円以上5万円未満」と続いた。10万円以上貯金がある人は3割弱で、お年玉を貯金している人が多く含まれていた。高校生平均9万2335円だった。

中学生の貯金額

中学生に関しては金額の範囲を変えて集計。最多は「1万円以上3万円未満」の31%。1万円未満の人は約30%だった。平均貯金額は6万456円だった。

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