高校受験を控えた中学生の皆さんは、これから受験する志望校に魅力を感じていますか。私が高校受験をする上で大切にしていた、志望校を「好き」になるということについてお話しします。(高校生記者・りかがの=2年)

高校選びは「好き」を重視

私が通っている高校は、中3の春に第1志望として決め、受験した高校です。「家から通いやすい」「大学進学を目指した学校だ」という点ももちろん重視しましたが、そのような条件が当てはまる学校は他にもありました。

その中で私が今の高校を選んだのは、生徒が主体的に学校をつくっていく雰囲気や、勉強、部活、行事の全てに力を注いでいるところが「好き」だと思えたからです。

受験勉強に使ったノートやペン、受験当日に使った鉛筆

勉強のやる気が高まった

志望校を「好き」になることで自分にとってプラスになったのは、次の3つです。まずは「勉強のやる気が高まったこと」。

受験への不安やストレスもありましたが、「自分の好きな高校にどうしても行きたい」という思いがあったからこそ、頑張れました。私の学年はコロナ禍で高校見学や文化祭に参加できませんでした。パンフレットやホームページを何度も見て、高校生活を想像しながら、「私もこの中の1人になりたい」と強い思いを抱えながら過ごしていました。

面接で上手に思いを伝えられた

次は「面接で役に立った」こと。私の場合は、特色選抜という形を選択したので、受験の際に面接を受けました。面接では、「本校に入学したらどんなことをしたいですか」「本校のどのような点に魅力を感じていますか」といった質問がありました。

たとえ本心でなくても答えを作り上げることはできますが、私はその高校に魅力をたくさん感じていたので、「自分が入学して学びたい」と思う強い気持ちを素直に話すことができました。

一度きりの高校受験。皆さんに桜咲きますように

入学後の原動力になった

最後は、入学後の今、「自分の憧れの高校に通えているということが高校生活の原動力になっている」ということ。毎日学校に通っていれば、勉強で忙しかったり、つらいことがあったりして、気分が下がってしまうときも正直あります。

でも、自分の好きな高校だからこそ、そこで勉強できていることが本当に幸せだと思え、前向きな気持ちになることができています。

志望校を決めるのは決して簡単なことではありませんが、数ある学校の中から、ぜひ、自分の「好き」を探してみてください。