定期テストの直前に焦って教科書を見直して暗記する勉強では、受験に通用しません。進学校に通い、校内偏差値65を超えた高校生記者・kotobaさん(2年)は、暗記頼りになりがちな歴史科目でも「つながり」や「流れ」を意識した勉強をしているといいます。その秘密は毎日の復習方法にありました。

覚え方にはコツがある

まず、当たり前ですが、用語などを丸暗記するなどの短期記憶で試験を乗り切れたとしても、それをそのまま大学受験に活用したり、その知識を課題に活用したりするのは難しいです。

歴史教科を入試に使わないという人もいるとは思いますが、「用語を覚えるのが苦手だから」という理由だともったいないような気がします。

普段使っているノート

歴史は、一つ一つを覚えるよりも「一つのことがなぜ起きたのか」という背景を知り、「後にどのような影響を与えたか」を知ることで、各段に覚えやすくなります。それによって忘れにくくなるというのも、大切なポイントです。

「書き出し」復習法が役立つ

流れを知り、自分が忘れてしまっているところを確認するためにはどうすればよいのか。私がしていた日々の復習方法は、授業ノートとは別のノートに、何も見ずにその日学んだ歴史の流れ・用語を覚えている限りで書き出すというものです。

思い出せない用語は下線を引いて空白を作り、書き出し切ったらその空白や忘れていた知識を赤ペンで補います。すると、復習用のノートを見返せば、「自分が何を忘れていたか」をテスト前にも思い出すことができます。

「流れ」と「つながり」見つけて点数アップ

どのような教科でも言えることだと思いますが、一つ一つの単元を「別個」のものとして捉えて覚えるよりも、「つながりを見つけて学ぶ」ほうがよっぽど応用がしやすいし、頭にも残りやすいです。

歴史のノートの中身

歴史科目で学んだ人物名(例えばアダム・スミスなど)が、現代社会に出てきたことはありませんか? そういう「小さな共通項」を拾って追記するのも効果的だと思っています。

歴史科目の何よりも大切な点は「流れ」です。何か事件が起こるには必ず理由があり、それが起こったからには社会への影響は少なからずあるものです。ぜひ、歴史の「流れ」を見つけながら学んでみてください。(高校生記者・kotoba=2年)