あなたは校則について、「時代遅れ」「どうして存在するのか分からない」と思うことはありますか? 私が通う高校の校則はとても厳しいです。「無意味と感じる校則」への私の小さな抵抗を紹介します。(高校生記者・ゆきんこ=3年)
厳しい髪型の校則に少しだけ抵抗
私の高校には「肩に髪が着いたら1つまたは2つに縛る」「三つ編み、編み込み、お団子、ハーフアップ、横結びなどは禁止」「シュシュなどのアクセサリーは一切禁止」「染髪禁止」という厳しい校則があります。
なぜこのような校則で縛られるのか分からず、いつも友達と不満を共有しています。何度か生徒会に掛け合いましたが、なかなか行動してくれませんでした。
私は自分でよく考えて、髪型は勉強する上でどんなものであっても悪影響はなく、好きな髪型の方がモチベーションが上がって良いと思い、最近は校則をちょっとだけ破っています。
下の方でお団子にまとめたり、小さなシュシュを付けたり、百均のスパイラルゴムで髪をまとめたりしています。夏は暑いから、お団子にまとめるとすごく楽だし涼しいです。
先生も校則の理不尽さを分かっているのか、見て見ぬふりをしてくれています。染髪は髪が痛むので私はまだしませんが、「大学生はよくて高校生はなぜだめなのか」と言われるとよく分かりませんね。髪も自分の体の一部だから、個人の好きなようにさせてほしいです。
社会人だと常識なメイク、なぜ高校生はだめなの
私の高校では「化粧は一切禁止」となっています。でも、大学や、社会人になった時、メイクは常識として、できていないと白い目で見られます。これっておかしいですよね。
私はいつも疑問に思っていました。そこで、ナチュラルメイクならいいのではないかと思い、先生にバレない程度に、自分のテンションを上げるため少しずつ学校にメイクをしていくようになりました。
眉を少し描いて、ラメのないマットなアイシャドウで涙袋やまぶたの陰影を強調して、「粘膜色」のリップで血色感を加えて…などなど。何もしないよりも絶対にかわいいし、何よりも自分がかわいいことでテンションが上がります。友達にはバレていますが、みんな褒めてくれます。
先生にバレないくらい自然なメイクなら、今のうちに練習しておいてもいいんじゃないでしょうか。
アルバイト禁止で経験が積めない
私の高校では「アルバイト禁止」という校則もあります。たしかに深夜バイトや野外バイトで危ないことに巻き込まれることもあるので注意が必要ですが、安全な場所でのバイトなら逆にいい経験になると私は思います。
例えば飲食店や、塾や、イベントのバイトなどが高校生にはとても良いと考えています。私は、今までに何件か、1日だけ参加して給料をもらう単発バイトをしてきました。
イベントでの検温や整備、設営などが主な仕事でした。人脈が広がり、新しい経験ができてとても楽しかったです。学校側も、アルバイトの悪い面ばかり見ず、少しくらい良い面を高校生に教えてほしいと思いました。
私はこのように少しずつ校則に抵抗してきましたが、校則が全ていらないものだとは思いません。校則があることで学校全体の秩序が守られていて、一体感が生まれると思います。
でも、個性を制限したり、挑戦したいことを禁止したりするような校則は、もう今の時代にはいらないと思います。