貸したものを返さない「借りパク」を繰り返す友達がいます。頼まれると強く出られない私は、ずっとモヤモヤしていました。私なりに見つけた関わり方を紹介します。(高校生記者・おむすび=2年)

「借りパク」しまくる友達にモヤモヤ

人から借りたものを返さない、「借りパク」常習犯の友達がいます。「シャーペン貸して」「提出が必要なワークの答え貸して」などいろいろ頼んできては3、4日後に返したり、断りなく家に持ち帰ったりします。ひどい時には、私が貸していることを忘れることもあります。

友達から取り返したシャーペンとワークの答えです

私以外の子からもさまざまな物を借りているようです。モバイルバッテリーを貸したら、付属の充電コードをなくされた子もいるそうです。

「返して」と言えない自分も嫌に

物を返さないことに対して、「他人の物を借りている自覚はあるの?」「管理がずさんじゃないか」「適当すぎる」など、いろいろと思うことはあります。でも、それ以外は明るくて優しいいい子なんです。悩みを聞いてくれたり、欠席した日の板書を見せてくれたりなど、助けてもらうことが多いです。

モヤモヤした気持ちをその子にぶつけると、恩を仇で返しているような気になってしまい、私も強く出られません。借りパクする友達にも、貸すことを断ったり「返して」と催促したりできない自分にも、強い嫌悪感を抱いていました。

「なめられてる」と指摘されハッとした

今でも強く出ることは苦手ですが、最近はその子に物を貸すときに「早く返してほしい」と伝えるようにしています。「借りパクする友達がいる」と知り合いに相談した際、「それはあなたが何も言わないからなめられてる」と指摘され、ハッとしたのです。

確かに言わなければ伝わらないし、相手は私が「何も言わないからいいや」と思っているかもしれません。催促するようにしてからは、貸してから返ってくるまでの時間が少し短くなったように感じます。

嫌なことは嫌と言っていいんだ

もちろん、大前提として他者を傷つける発言はよくないです。しかし、気を遣いすぎず、言うべきことははっきり言ったほうがよいと学びました。

強く言い過ぎていないか、相手にどう思われるかなどの不安は多くありますが、それでも自分の中でモヤモヤした気持ちを抱えたまま相手と関わるよりはずっといいと思います。これからは言い過ぎに気をつけつつも、嫌なことははっきり「嫌だ」と伝えるようにしていきたいです。