私は住んでいる県内の高校で唯一の、英語を重点的に学べる学科に進学しました。学力が足りない状況から、受験勉強と部活や委員会とを両立しながら成績を上げた、私の経験談を紹介します。 (高校生記者・すあ=3年)
第一志望校合格には学力が足りない…
進学した高校を知ったきっかけは、中学3年生のときにもらったチラシ。夏休みのオープンスクールで、高校の先生や先輩からお話を聞きました。好きな教科である英語を学べることに加え、部活動見学のときに放送部に魅力を感じ、第一志望校に。
しかし、第一志望にすると決めたとき、大きな壁が……。私の学力は平均より少し高いくらいで、受験を突破できる学力ではなかったのです。担任の先生から「ちょっと無理なんじゃない?」と言われました。
それまで委員会で委員長を務め、部活動にも本気で力を注いでいました。そのため、受験勉強と部活の両立が必要。「何としてもこの高校に行きたい」という一心で、私の受験勉強は始まりました。
まず当たり前のことを「きちんと」
欠席や遅刻が多く、期限までに出せていない提出物もあった私。まず「当たり前のことをきちんとやる」ように。ためてしまったものもあったため、すぐに出しました。
授業をより一層真面目に受け、家での予習・復習を心がけました。両親に頼んで学習用のアプリやウェブサイトを使わせてもらい、少しの空き時間でさえ勉強。そこから、少しずつ成績UPを実感していきました。
ある日、数学の先生が私のところへ来て「県の学力調査で図形の証明を2問とも正解したのはあなたくらいだよ」と一言。先生のおかげで、それまで持てなかった自信が沸き上がりました。「もっと成績を上げたい、志望校に受かりたい」と、一生懸命勉強しました。
成績上昇、コロナ休校にもめげず受験に勝った
第一志望校の入試3週間ほど前、学年末テストが行われました。160人中60位から25位まで順位を上げることに成功。担任の先生から「お前なら行ける。受かるよ」と言ってもらえました。
ですが、受験3日前、新型コロナウイルスによって休校に……。そんな中でも勉強を続け、迎えた受験当日。5教科の学力テスト、団体面接、個人面接、学科特有の英語面接をこなし、結果、合格しました!
今、私は楽しい高校生活を送っています。3年間同じクラスメートとの「英語漬けの日々」は楽しいです。この高校に入ったことに対して後悔はありません。みなさんが、後悔なく自分の道に進めることを願っています。