クラスで「私、浮いてる?」と感じることはありますか? 浮いていてつらい時、どうすればよいのでしょうか。また周りの人ができることは何でしょうか。高校生記者3人で語り合ってみました。(司会・構成 越沢琴奈)

笑顔、読書…自分なりの心の守り方

―「浮いていてつらい」と感じたときに、どのようにその気持ちや状況を克服しましたか?

Aさん(1年女子) ただ教室でぼーっとしていると気まずかったので、本を読んだり教室から出たりして気持ちを和らげていました。

―教室だけが学校じゃない。教室の外に居心地の良さを見つけるのもよいアイデアですね。

Bさん(3年男子) 共通の話題を見つけやすくするために、趣味関連のグッズを持ち物につけてみました。同じ趣味の子と仲良くなれ、結果的に浮いている感じを乗り越えられました。

Cさん(3年女子) もともと仲が良かった友達が、浮いていた私に自分の友達を紹介してくれました。その子たちと仲良くなったことで、クラスであまり浮かなくなりました! 意識して自分から話しかけたり、周りから話しかけてもらいやすいようになるべく笑顔でいたりするようにしました。

―みなさん、自分なりの方法で「浮いている」を克服していったのですね。

「浮いている」を解決するには(写真はイメージ)

ささいな話題を投げかけてみて

―クラスのグループに入りたくても入る勇気がない人がいたら、どうしますか?

B 趣味を聞くようにしてます。

A 確かに、まずは相手を知ることが大事ですよね。

B 音楽や本、ゲームなど、よほどマイナーなもの以外なら案外話を膨らませられます。

C 普段の授業などで話してみるのはどうですか? 授業での班活動の際に、自分の班にその子を入れてみるとか。

A とても参考になります。私も明日から実践してみます! ささいな話題なら簡単に話がつながりますよね。

話しかけられるだけでうれしい

―「クラスのグループに入りたくても入る勇気がない人」に話しかけて、困ったことはありますか?

A いきなり話したことのない相手から話しかけられると、戸惑ってしまうことがあります。普段はあまり話さない同じクラスの子に話しかけたら、少し戸惑っていたみたいで「なんか申し訳なかったな」と思ってます。

B 趣味が合わなければ会話が続けられないことが、関係を構築する壁になりますよね。趣味と関係ないことを話そうとしても内容が薄っぺらくなり、「無理に相手させて申し訳ない」と感じてしまうこともありました。

―うまく話しかけられないこともあるんですね。

C 私の場合、中学生の時に少し浮いてた感じがあったんですけれど、その時に普段話さない子が話しかけてくれたことがありました。うまく話せなかったんですけど内心うれしかったですよ!

A その気持ちはすごく共感できます!

B わかる! 1人でいたいんじゃなくて、グループの輪に入れないって苦しんでいる時はとてもありがたかった!

C だから全員がそうとは言わないですけど、反応が悪くても話しかけてもらえることはうれしいと思います!

A グループに入るにしても入らないにしても、話しかけてあげることは大切ですね!

B 会話が続くかとか関係なしに、取りあえず話してみようっていう気持ちを持つって大事ですね。

A 話さないと分からないこともたくさんありますね。

C 確かにそうですね! 話してみると、意外と趣味が同じだったとかあります。

―なるほど。うまく話が続かなくても、話しかけてみることが大切なのですね。

反応が悪くても、話しかけてみて

堂々としていればよい

―最後に、今クラスで浮いていてつらいと感じている人に一言メッセージをお願いします。

A 浮いている人、そうでない人も「話しかけることで友達になる」ことがあると思います。相手を知る意味でも、とにかく話しかけてみることが大切だと思いました。

B 自分をオープンにすることが友好関係を築くきっかけになります。自分の趣味は言える範囲でオープンにしていくといいです。

C ただ「1人でいる」と、浮いていると思われる状況自体がおかしいと思います。「浮いていて、1人でいるのが恥ずかしいと感じている人」「1人でいるのが好きだけど、どう思われるか不安という人」は堂々としていていいと思います!