年間を通していくつもある学校行事。普段と違う雰囲気は楽しいけれど、準備やルールも増え、楽しいことばかりではないようです。高校生記者たちが感じている不満を聞いてみました。

行事に適用される謎ルール

行事向けに、普段とは別の校内ルールが設けられていることがあります。その一部が「納得いかない」と声が上がりました。熱中症への注意が求められている中、暑い時期に外で行うことへの疑問も。

必要なルールもあるのはわかるけど……

体力的にしんどい暑い中での体育祭

体育祭や球技大会に限ったことですが、屋外で一日中過ごさなければいけないのが体力的にしんどく、日焼けもするのでやめてほしいです。そもそも暑い中、わざわざグラウンドで競技をする必要があるのかなと思います。(ににか=2年)

イベント時だけなぜかスマホ禁止

文化祭で「フォトスポット」を企画してくれるクラスがあるのに、学校側はスマホを持ち込み禁止にしています。普段の学校生活ではいいのに、なぜ文化祭だけ急にスマホが禁止になるのでしょうか……。(りとるしゃけ=2年)

ステージ発表中のマスク着用

私はダンス部に所属していて、毎年文化祭公演をやっています。コロナ禍では本番の公演でダンスを踊っているときもマスクをしなければならなくなりました。ダンスにとって表情はすごく大事なのに、それが見せられないのがとても悔しいです。ダンスを踊っている最中、しゃべることはないのでマスクを外すことを認めてほしいです。(ぴんくま=1年)

非日常だからこそトラブルも起きがち

特別感がある行事。ワクワクするのは楽しいけれど、企画や準備にはそれなりの負担がかかり、不満を感じることも。また、コロナ禍で行事自体がなくなってしまうことへの不満も上がりました。

普段と違うから、トラブルも起こりやすい(写真はイメージ)

行事前が忙しすぎる

準備や練習などに割ける時間がとても少なく、本番が近づくと土日返上で登校することもあるのが本当に大変です。(ににか=2年)

段取りの悪い企画担当

私は放送部に所属しているのですが、打ち合わせの段階で「これはどうなっている?」と聞くと、企画した子たちがあたふたしています。事前にすべてのことを打ち合わせしておいて、何を聞かれても大丈夫なようにしてもらいたいです。(すあ=3年)

コロナ禍での行事実施の差

私の学校は新型コロナウイルスを気にして、修学旅行は3回中止、校外学習も一度も行けませんでした。それに対して、同じ地域の友達は修学旅行にも校外学習にも行っています。感染対策することはとても良いことなのですが、行事を実施する学校があるとうらやましく感じてしまいます。行事は学校ごとに決めるのではなく、共通で決めてほしかったと思います。(カフェラテ=3年)

強制参加の苦手競技

得意で活躍できる人はいいけれど、苦手なのに参加しなくちゃいけないのは憂鬱(ゆううつ)。球技大会にはそんな意見が寄せられました。「自分のせいで迷惑かけちゃう」というプレッシャーも負担になっているようです。

自分のミスで負けたら……

ドッジボールが怖い…

球技大会でのドッジボールが怖くて仕方ありませんでした。力の強い人が投げるボールは当たると痛いので、他にも怖がっている人がたくさんいました。クラスが団結して良い思い出になるのは確かですし、もちろんドッジボールが好きな人もいると思います。しかし、もっといろいろな声をきいて選択肢を増やすなど工夫をすれば、怖がる人のいない、より楽しい行事になると思います。(Sumi=3年)

プレッシャーで楽しめない

私は球技大会がいつも憂鬱でした。皆で協力して優勝したいとはもちろん思います。しかし体育が苦手な自分にとっては、試合で失敗したり動けなかったりするたびに罪悪感があって少し苦痛でした。体育祭があるのに球技大会までやるのはどうかと思います。バレーだけは本当に嫌です……。(うどん=1年)