部活や委員会活動で、指導したりお手本となったりするはずの先輩。ですが、単に年が上だからという理由で威張り傲慢な対応をする人もいます。今回は私が感じた「先輩・後輩関係」でのモヤっとした体験と、理想の関係づくりについてお話します。 (高校生記者・みつき=2年)
仕事を丸投げされむなしい…
私は委員会で、全校生徒に配る手紙を作成しています。元々、作ることが好きなので全く苦ではないのですが、あの日は、突然やってきたのです。
「次の号、お願いしてもいいかな?」
次の号は先輩の番だったはずなのに、私が作成することに。アイデアもなく渡されたバトンは、むなしく悲しい……。先輩が受験勉強やバイトで忙しいのはよくわかります。しかし、一緒にアイデアを出して作りあげていくから、やりがいを感じ、楽しくなるのではないでしょうか。
先輩には、委員に立候補したときの思いを忘れないでほしい。それだけです。
先輩という立場を利用して、すべて丸投げする人はあなたの周りにいませんか?
「扱い雑」と非難されモヤモヤ
委員会の部屋の椅子が先輩たちで埋まっていて、1年生数人が床で作業を始めようとしていたことがありました。私はその光景を見て、自分が1年生だったときと重なり、声をかけようと立ち上がりました。
すると、3年生の先輩が私よりも早く口を開き「床でやらないで、委員長の席でやれば?」と話しかけたのです。案内することもなく口で言うだけ。
「先輩が使っていた席に座りづらいだろうな」と思った私は、廊下にあった使われていない机を見つけ、そこに1年生を案内しました。その瞬間「1年生の扱い雑すぎ」と、先ほどの3年生から上から目線で私を非難する声。良かれと思ってやったことを悪いことのように扱われ、心がチクリとし、思わず「先輩のほうが雑なのでは?」と言い返しました。それでもやっぱりモヤモヤしますし、そのときのことを今でも考えてしまいます。
居心地のよい関係を作りたい
こうしたモヤモヤは、友達や家族に相談したり共有したりすることで解決することが多いです。そして、なぜここまで熱く語っているかと言うと、私には小学校のときから仲の良い後輩がいて、「先輩後輩」はお互いを高め合える、ステキな関係になると知っているからです。
後輩だから引いて先輩を立てる、先輩だから威張るのではなく、お互いにとって心地の良い関係が築けたら、きっと理不尽な物語はなくなるのではないでしょうか。