「人生の夏休み」とも言われる大学生生活。そんな生活を夢見て頑張っている高校生も多いはず。しかし実際の生活は、高校生の時の想像とは少し違っていました。理系大学に通う私が感じた「大学入学前のイメージと、大学入学後の現実とのギャップ」をご紹介します。(けん=大学2年)

勉強かレポート作成に追われる日々

「人生の夏休み」と言われるからには自由な時間も多く、遊んだり、大学の授業とは違う分野の勉強に時間を割けたりすると思っていました。

休日のスケジュール。レポート作成が大半を占める

しかし、理系の場合は、学科の専門科目や教養科目にプラスして実験があり、レポートを書かなくてはなりません。毎週A4で35枚程度が課されるので、試験期間ではないのに、起きている時間のほとんどを勉強・レポート作成に費やす日や、睡眠時間をかなり削らなくてはならない日もあります。

よって、効率よく課題をこなさなければ、なかなかバイトやサークルといった課外活動に本格的に取り組むことが困難です。さらに夏休みも短く、留学やインターンに行く風潮もないため、かなり大学の勉強に拘束されてしまっていると思うこともあります。

普段作成している実験レポートの、ページ数と文字数

積極性がないと人間関係が広がらない

他の県から来た学生や留学生との交流が盛んで、多様な人間関係を広げるチャンスなのだと思っていました。もちろん周りには地方から来た学生も多く、楽しいです。しかし、高校までに存在していたような、友人をたくさん作ろうとする雰囲気があまりないと感じました。

さらに、私が通う大学にはホームルームやクラスというものがなく、自己紹介をする機会が設けられていません。つまり、自分から積極的に行動していかなければ、人間関係を広げるのはなかなか難しいです。

以上のように、大学生活は、高校までの想像とギャップがあると感じました。また、同じ大学・学部でも、学科によって雰囲気や求められる勉強量がかなり違います。大学のパンフレットやホームページだけでなく、先輩の話や口コミも参考にして、自分に合った大学・学部・学科を見つけてくださいね。