新型コロナ感染拡大防止のため、今や当たり前となったマスク。先日厚生労働省が、熱中症対策等の観点から「マスク着用が必要ない場面」を呼びかけた。高校生新聞ではLINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の中高生568人に「マスク着用」について6月にアンケート。寄せられた声の一部を紹介する。(編集・越沢琴奈)

9割が教室内でマスク常時着用

まず人がいる教室内でマスクをしているか選んでもらった。「いつも着けている」という人が86%、「たまに外す」「いつも外している」という人が約14%だった。人が集まる教室ではマスクをつける人が多いようだ。

人がいる教室内で、マスクをする?

約半数「会話をしない屋外」でもマスク

次に「屋外で会話をしない状況」でのマスク着用について、マスクを「いつも着けている」人が56%と、「たまに外す」「いつも外している」人44%を上回った。教室内でのマスクの有無と比べると、屋外ではマスクを「たまに外す」「いつも外している」人が多い。

「屋外で会話をしない状況」ではマスクをする?

なぜ「屋外で会話をしない状況」でマスクを着ける、外すのか。理由を聞いた。

■【つける派】新型コロナ感染したくない

「感染するかもしれない」という恐怖心がある。

■【つける派】同調圧力

みんながつけているから。同調圧力。

まわりに外している人が少ない。街中ですれ違った人に嫌な目で見られたくない。

■【外す派】熱中症対策

熱中症対策のために飛沫が少ない所では外す。運動の時なども外している。話すときは着け、メリハリをつけている。

■【外す派】マスクが蒸れる

とにかく暑い! 自転車で学校に行くとき、マスクを外さないと息苦しく、マスクの中が汗でぬれてしまう。

「体育の授業中」マスクを外す人が半数

体育の授業でマスクを着けているか選んでもらった。「いつも着けている」人が47%「たまに外す」人が41%「いつも外している」人が12%と、体育でマスクを外すことがある人が合計53%で過半数を占めた。

体育の授業で、マスクを着ける?

体育の授業でマスクを着ける、外す理由を教えてもらった。

■【つける派】「外すタイミング」

常にマスクを付けていたので、外すタイミングがつかめない。

着けることが習慣になり、外す人がほとんどいない。

■【つける派】マスクを着ける指導あり

体育であっても、なるべくマスクを着けるように言われている。

■【たまに外す派】感染対策

暑いし、息苦しいときは外す。でも、感染が心配。感染して周りに迷惑をかけたくない。そのため、マスクを着けていることが多い。

■【外す派】必要に応じて外していい

テニスやサッカーなど激しく動くとき、マスクは息苦しくなる。先生も「必要に応じて外していい」と言っている。

■【外す派】体育でも熱中症対策

熱中症予防とマスクかぶれを避けるため外している。

屋外で気温が高いと熱中症のリスクが上がってしまう。そのため激しく運動をする時だけ外す。

なお、文部科学省HPによると「体育の授業におけるマスクの着用は必要ありません。特に呼気が激しくなる運動を行う際はマスクを外してください。一方で、用具の準備や片付けなど運動を行っていない際は、感染症対策として可能な限りマスクを着用してください」(令和4年2月24時点版)とある。

終息しても8割が「マスク外すことに抵抗あり」

新型コロナ終息後、マスクを外すことに抵抗はあるか選んでもらった。76%の人がマスクを外すことに「抵抗がある」と回答し、「抵抗はない」人24%を上回った。

新型コロナ終息後、マスク外すことに抵抗ある?

最後に、新型コロナ終息後マスクを外すことに抵抗がある、ない理由を聞いた。

■【抵抗あり】マスクをとった顔を見せたくない

マスクを取った顔を見せるのが恥ずかしい。マスクをつけているのは、洋服を着てるのと同じような感覚になっている。マスクを外すと見られたくないところを見られてるようで恥ずかしい。

■【抵抗あり】感染への不安残る

本当に終息したのか、不安な気持ちが出てくると思う。

■【抵抗なし】マスクなしで話したい

マスクがない方が楽。友達の顔をみて話したい。

今までみんなのマスクの顔しか見ていない。早く外して、最後の1年、みんなで笑顔を見せ合って過ごしたい。

■【抵抗なし】早く外したい

少しでも早く外したい! 暑くて蒸れる感じから解放されたい!

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