「めるる」の愛称で親しまれ、モデルやタレントとして活動する生見愛瑠さん。初出演となる映画作品ではヒロインを務めます。高校生から寄せられた「自分らしさを表現したい」という悩みにアドバイスをしてくれました。(文・中田宗孝、写真・西村満)

周りの目を怖がらないで

―女子高校生からの質問です。「私は周りから『自分自身に興味がある』と思われることが恥ずかしくて、好きなメイクやオシャレをためらってしまいます…。どうしたら自分らしさを表現できるでしょうか」

自分らしくあるには、自分の気持ちの捉え方次第だと考えてみてください。好きなメイクやオシャレをするのに、周りは関係ないですし、カワイイを追求するのはすごくかっこいいことだと思う。

生見愛瑠さん(スタイリスト:伊藤ミカ、ヘアメーク:吉田美幸(B★side))

メイクが上手な人や、コンプレックスをメイクでカバーしている方って、自分自身をよく知っているし、とても研究熱心で私はカッコいいと思う。好きなメイクをすれば、絶対に自信に繋がるので、周りの目を怖がらずにぜひやってみて。

―めるるさんは、メイクの技術をどのように磨いてきましたか?

YouTubeのメイク動画を見たり、ファッション誌を読んで憧れてるモデルさんが実践するメイクを研究したりしました。そして何度も色々なメイクを試す。やっぱり、自分に似合うメイクやファッションって試してみて気づくんです。もちろん、盛り過ぎメイクをして失敗した経験も(苦笑)。失敗を繰り返して、“引き算のメイク”を覚えていきました。

まっすぐな目線で素直さ表現

―映画『モエカレはオレンジ色』にヒロイン役で出演します。「ぼっちJK」の萌⾐をどのように演じましたか。

わりと人見知りだったり、変にプラス思考な一面があったりと、萌⾐は私とめちゃめちゃ似てる部分があったので、役に自然に入り込めました。萌⾐の魅力は、考えや行動がとっても素直なところ。そんな彼女の素直さを表現するために、演技中はまっすぐな目線になるように常に意識していたんです。

―やってみて難しかった演技はありましたか?

泣きの芝居が多くて大変でした。ですが、監督が「今、いけるかな」「落ち着いてからでいいよ」と、私の気持ちの準備が整うまで待ってくれたんです。

また、楽しいシーンと泣くシーンの撮影が交互にある日があって、短時間の中で嬉しかったり悲しかったりと色んな感情になるので、体力をとても使いましたね(苦笑)。それを乗り切った後は、達成感がありました。大変なシーンも多かったけど、演技の楽しさの方が勝った現場でした。

生見愛瑠さんのサイン色紙を1人にプレゼント! 

高校生新聞編集部LINE公式アカウントとお友達になってから、「生見愛瑠さん色紙希望」と明記の上、「学校名・学年・性別・記事の感想」をメッセージに書いて送ってね。応募資格は高校生・中学生に限ります。8月10日締切。当選者には編集部からメッセージでお知らせします。

ぬくみ・める

2002年3月6日生まれ。愛知県出身。2012年、モデルデビュー。女性ファッション誌「CanCam」専属モデル。数多くのバラエティ番組に出演し、活躍する傍ら2021年からは、女優としても活動を始め、映画『モエカレはオレンジ色』(7月8日公開)ではヒロインを務める。

『モエカレはオレンジ色』

玉島ノンによる連載中の同名少女漫画を実写化。“ぼっちJK”の萌⾐(⽣⾒愛瑠)が好きになったのは、超シャイで真⾯⽬な消防⼠の蛯原(岩本照)。彼との出会いをきっかけに、萌⾐はどんどん前向きな性格になっていく。健気な萌⾐に、次第に心を開いていく蛯原だったが、不器用な2人の恋はなかなか進展しない。そんな彼らの前に、恋のライバルも現れて……。配給:松⽵。7月8日(金)より全国公開。

出演:岩本 照(Snow Man) 生見愛瑠

鈴木 仁 上杉柊平 浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.) 古川雄大

主題歌:「オレンジkiss」Snow Man (MENT RECORDING)

(C)2022「モエカレはオレンジ⾊」製作委員会 (C)⽟島ノン/講談社