「推し」と「勉強」、一見つながりがないようですが、私は覚えたいことを関連付けるためによく使っています。国語、英語、世界史・倫理について紹介します。(高校生記者・みかみ=3月卒業)
推しと用語を関連付ける
どの科目でも、覚えたいことをイメージでつかむことを心掛けました。世界史と倫理では、政策や地名に時間がかかったので、知っているキャラ名に近いものを当てはめていました。
例えば「カラハン朝」という用語は、私の大好きなアニメ「ログ・ホライズン」のキャラ「カラシン」を思い浮かべて覚えました。
古文と現代文では、単語の暗記に役立ちました。例えば「あきらむ」は何かを「明らかにする」意味だから、「名探偵コナン」のコナン君が「真実を“あきらめ”て(=明らかにして)やる!」と指さすイメージがパッと頭に浮かぶようにしました。
キャラのセリフを英訳してみる
英語は英文法、英単語、英訳、和訳で活用しました。英文法では、覚えられない文法の例文を、好きなキャラに関連する形で書きました。
例えば「ニューダンガンロンパV3」というゲームのキャラ、天海蘭太郎の「なんで図書室なんかに行ったんすかねぇ」というセリフをもとに、「なんで彼は図書室なんかに行ったんだろう」を“I wonder why he went to the library.”、“Why did he go to the library?”、“I don’t know why he went to the library.”のように表現を変えて書きます。私はよく付箋に書いて、セットで覚えて応用できるようにしました。
英単語は日本での英語と、本来の英語でのニュアンスの違いを思い出す引っ掛かりにしました。小説『カゲロウデイズ』に出てくる榎本貴音というキャラのセリフから、日本(語)での「コンティニュー」は「(ゲームを)やり直す」ことだけど、英語の「continue」は「続ける」の意味、と覚えました。
好きな曲の歌詞で英単語学習
英訳では、好きな曲を簡単な英語で、即興で頭の中で訳し、和訳ではその逆をしました。
例えば、UNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」という曲に、「超天変地異」という歌詞があります。頭の中で「super disaster」と訳します。その後辞書を引くと「天変地異」は英語では「natural disaster」。「super natural disaster」に直す感じで、ゲーム感覚で楽しみながら学べます。
歌詞の1番くらいまで訳したら、まとめて辞書で確認します。主に電子辞書やWeblio(ネット上の無料翻訳サービス)を使いました。私は「覚えられない」ことは「覚えるまでやってない」からだと思っています。
推しが味方してくれる気分に
倫理の用語はアーティストの曲に使われていることが多いんです。例えば、アガペー(神の愛)は、声優ユニットWake Up, Girls!の曲タイトル「16歳のアガペー」で使われています。
勉強する時に、自然と推しアニメや声優さんのことが思い浮かび、味方してくれている気がして好きでした(笑)。現代文単語は倫理のやり方に近く、好きな曲の歌詞の語を単語帳で引き、記載があれば印を付けていました。
推しのキャラや曲に関連付ける、これらの方法は体感的に覚えやすく、覚えるまでやり切れました。