みなさんは化粧をしたことがありますか。学校に行くときや友達と出かけるとき、ある程度の身だしなみとしてメイクする人も多いと思います。今回は、肌が弱いことで化粧をしたくてもできない私の経験を紹介します。(高校生記者・りょう=3年)
敏感肌でメイクできず、不安に…
私は生まれつき人より肌が弱いです。化粧はもちろんのこと、日焼け止め、虫よけ、不織布マスクなどにも敏感に反応してしまいます。
小学校高学年の頃、敏感肌用の化粧水にかぶれたことで自覚しました。体質は今も変わらず、高校生になって「化粧ができない」ということに危機感を覚えるようになりました。
私の通う県立高校は比較的校則が緩く、軽いスクールメイク程度では先生は何も指摘しません。なので、化粧をしたり、コテで髪を巻いたりする友達は少なくありません。友達の話題も化粧やオシャレの話ばかりで、私はだんだんと話についていけなくなり、不安になりました。
眉をそろえるだけで大荒れ
一度は母と相談して、少しずつ化粧品に慣れていく練習をしていました。眉をそろえること、眉を描くことから始めました。しかし、眉をそろえるときに使った小さなハサミの金属に反応したようで、眉周辺の皮膚は大荒れしました。
それ以来、皮膚がなかなか治らず練習は今でも中止のままです。これにはさすがの私も、自分が何も使えないことにガッカリしました。
皮膚科にお世話になる日々…
友達から誕生日プレゼントなどに化粧品をもらうこともありましたが、申し訳ないと思いつつ母に使ってもらいます。保湿のための化粧水や乳液も、いろいろな会社のトライアルセットを購入し、パッチテストに合格した数少ない物のうちから使っています。
そして肌が負けるたびに皮膚科の病院に走り、薬をもらいます。なかなか肌荒れが治らないときには病院を変えて新しい薬をもらうので、薬の種類はどんどん増える一方です。
「普通」がうまくいなかい人もいる
友達には「私は肌が弱い」と公言して、化粧以外で、服のことについて話したりするようにしました。友達も理解してくれているようです。
身だしなみを整えて、化粧をするのが普通になっていますが、その「普通」がうまくいかない人もいることを知っていてほしいです。