私は中学時代、いじめにあっていました。陰で笑われ指さされ、苦痛で憂鬱(ゆううつ)で消えたいと思う日々。そんな中、私を支えてくれたのは、志望校の存在でした。(牡丹=3年)

私を知らない人ばかりの高校へ行きたい

私の高校選びは中学1年生から始まりました。私の過去を知らない人ばかりの高校に行って、人間関係をリセットしたい。そのためには、近隣の高校ではなく、誰も行かないような遠方の高校に進学する必要があったからです。

塾からもらった高校一覧の本。読み過ぎて表紙は取れてしまった

「学校に行きたくないなんて、もう思いたくない」という考えも、私の高校選びを早くさせました。

自分に合いそうな学校をとにかく調べまくった

具体的には、とにかくインターネットと塾からもらった高校一覧の本で、調べまくりました。通信制も考えましたが、私は毎日高校に通うことに強い憧れを抱いていました。

第1志望校は公立、併願校は私立の女子校と決め、その中で自分に合う学校を調べ尽くしました。しばらくすると、行ける範囲にある私立女子校と県内の公立高校は、ほとんど言えるくらいになりました。

  • 1、同じ中学から進学する人が少ない。
  • 2、在校生がのびのびと楽しそうにしている。
  • 3、3年間通って「絶対に後悔ない」と直感で思える。
  • 4、好きなことを好きと言えそうな高校。
  • 5、伝統のある学校。

これら5つが高校選びで重視した点です。最も参考になった口コミは、学校の雰囲気を細かく書いている在校生の情報です。その高校の卒業生の情報でもいいのですが、数年のうちに校風が変わる可能性があるので、今現在その高校にいる在校生の情報はうれしかったです。

高校受験時に書いた絵馬

志望校合格のためつらくても登校した

そして中2の初夏、たくさんの高校を調べているうちに、「ここだ」と思う1校に出会いました。その公立高校はインターネットの情報によると、比較的おとなしい人が集まることで有名らしく、いじめられっ子の私にはピッタリでした。偏差値的にもちょうどよく、好きなことを学べる環境がありました。中学の先輩たちの進学実績を見ても、毎年1人か2人行く程度。

何より見学に訪れた際に、自然と「ここの生徒になるんだ」と思えました。そこからは、その高校に進学するために頑張る毎日でした。

高校は入試の際に登校日数も見ていたので、休み過ぎていると不利になってしまいます。そのため、つらくても不登校になりそうでも、風邪をひかない限り中学校には行き続けました。つらいことがあったときは「今つらくても、私にはバラ色の高校生活が待っている」と考え、耐えしのびました。そのかいあって、無事第1志望校に合格することができました。

心から笑える日々「入学して正解」

進学した公立高校は、楽しさの塊でした。友達にも恵まれ、毎日心から笑える日々。学びたいことが学べる環境。中学時代いじめにあっていたと言っても、信じてもらえないほど明るくなりました。もちろん、勉強や部活動など大変なこともたくさんありますが、間違いなくこの高校に入学して正解だったと思います。

運動部のマネージャーとして頑張っている

高校生活も残り1年。その1年も悔いなく過ごします。中学生の皆さんも、後悔のない高校を見つけてください。きっと元いじめられっ子でも、自分にぴったりの高校を見つけたら、学校生活がすごく楽しくなると思います。応援しています!