女優として活躍する白石麻衣さんが新年度を迎えた高校生たちからの「受験勉強がはかどらない」「前向きな自分になりたい」といった悩み相談にのってくれました。(文・中田宗孝、写真・幡原裕治)
頑張れる環境づくりが大事
―高校生たちから届いた悩みにお答えいただけますか。「僕は受験に向けて日々勉強を頑張っていますけど、気持ち的に頑張れないと感じるときもあります。そんなとき、どう気持ちをうまく切り替えられるでしょうか?」
「何時間やったら休憩して趣味をしよう」「美味しいご飯を食べよう」と、ご褒美的なゴールを決めて、それまでは勉強を頑張るというのが一つあります。
私は撮影前までに台本を読んで、せりふを覚えなきゃいけないのですが、何時間も集中力が続かないタイプだなと自覚しているんです。それと、自宅だとリラックスできてしまうので、集中力がなかなか保てません。
だから、移動中の車内の中とか、カフェとか場所を変えて、一人で没頭する時間を作って覚えているんです。集中できる、頑張れる環境を作ると、勉強を頑張る気持ちに切り替えられるんじゃないでしょうか。
悩みは一日寝て忘れ、前を向く
―続いての質問です。「過去のつらい経験や、ずっと悩んでいることから、心は不安でいっぱいになり、自信を持つことができません。どうすれば、前向きな自分になれるでしょうか?」
「思い悩んで引きずっていても、前に進まないな」なんてことを感覚的にでも分かってる方じゃないかなと感じます。
例えば「悩みを一人で抱え込まずに誰かに聞いてもらう」とか、「一日中ずっと寝て起きたら、過ぎたことではなく次を考えよう」とか、自分なりの切り替え方法を見つければ良いのではないでしょうか。
誰かに悩みを伝えることで、状況が大きく変化しなくても、自分の感情はすっきり整理されていくと思うんです。
―白石さんご自身はどうしていますか?
一日寝て忘れるタイプです。もちろん、自分で反省すべき点があれば心に留めて、次は頑張ろうと言い聞かせています。
泣き叫ぶアフレコにも挑戦
―「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」にゲスト声優で参加。初めて声優に挑戦してみていかがでしたか。
やはり、声だけでのお芝居は、生身の演技とは違いましたね。私が担当したキャラクターが感情をあらわにするシーンでは、自分が考える以上にオーバーな声を発したほうが丁度いいんだなとか。
あるシーンで、泣き叫ぶ声をアフレコしたんですが、難しかったです。監督から「(大人のキャラクターだけど)子供が泣くように」と助言をいただき、そうなるように感情を全面にだして。体を使わず声だけの演技だったのですが、アフレコ後は、どっと疲れがきました(苦笑)
―白石さんが演じた外国人女性エレニカは、メインストーリーに大きく関係していく役どころですね。
常に凛としていて、人間的にも美しさのある女性だと思いました。ひとつ芯の通った立ちふるまいもかっこいいので、私が演じる声のトーンも高くなりすぎないように意識したんです。常に冷静でなんだけど、内面は熱さも持っている。そんな人物像を自分の中で整理して表現しました。
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しらいし・まい 1992年8月20日生まれ。群馬県出身。2011年、アイドルグループ「乃木坂46」の1期生メンバーとしてデビュー。グループ活動と並行して、女優やモデルとしても活躍。21年、乃木坂46を卒業。主な出演作は、映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」、映画「嘘喰い」、ドラマ「ミステリと言う勿れ」ほか。
「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」
正体不明の仮装爆弾犯によって、首輪型の爆弾を体に装着されてしまった公安警察の降谷零(安室透)。彼は、凶悪な爆弾犯を捕まえるべく、江戸川コナンに協力をあおぐ。一方、コナンらの動きを秘密裏に探る、謎の外国人組織の影がちらつく。コナンたちは、未曾有の大事件を阻止するため、ハロウィンで賑わう渋谷へと向かう……。配給:東宝。4月15日より全国公開。(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
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