経済的な理由で習い事ができず。大学に進学したいけれど、親は就職を勧めてくる。親の経済力で子どもの将来が左右される「親ガチャ」について、読者の高校生、のんさん(3年女子)から寄せられた声を紹介します。

「周りとうちは違う」習い事も行きたい高校もがまん

私は農業を営む両親の元に生まれました。別に両親が嫌というわけではありません。でも「したい!」と思っていた習い事が時間やお金の問題でできなかったり、生活リズムの違いから家族みんながそろう食事の時間がなかったり……など、「周りの友達とうちは違うんだ」と幼い頃から感じていました。

安定した収入の得られる親の元に生まれていたら…

高校を決めるときも、行きたかった高校ではなく、一番近くてお金がかからない公立に行きました。

「地元で就職して農作業を」親は就職希望、でも…

私は進学したいと思っていて、今は放課後や休日にバイトをして、大学受験に必要なお金をためています。ですが、両親は就職希望なので、進路に関しては議論中です。国公立にしろ、学費は私の家庭から考えると大金ですし、一人暮らしをするとさらにお金がかかってしまいます。

大学生として過ごす4年間と、地元で就職して過ごす4年間を比べると、やはり就職して、休日は農作業の手伝いをするほうが、家にとっては最適だと考えているみたいです。

両親も大学には行っていないため「大学に行かなくても生きていける。高校さえ卒業していれば困らない」とも言われました。

家庭にはそれぞれの考え方があるけれど

そんな時に、友達から「親が私立大学でもいいから行けってうるさくって」とか「塾って面倒くさい」などと聞くと「いいなぁ…」と思います。もし安定した収入の得られる両親の元に生まれていたら…とついつい思ってしまいます。(高校3年・のん)

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