Sexy Zoneの中島健人さんは、多くの映画やドラマで主演を務め、俳優としても活躍しています。そんな中島さんが、進級・進学など4月から新生活を迎えた高校生から寄せられた「友達と仲良くなるには」などの悩みに答えながら、エールを送ってくれました。(文・中田宗孝)

友達作りは自然体が一番

―高校生から中島さんに質問が届いています。「4月から新生活が始まります。たくさん友達を作りたいのですが、中島さんが初対面の人と仲良くなるために気をつけていることはありますか?」

自然体の自分で、友人関係を築いていくのが一番! 無理をして普段と違う自分を作り込む必要はないですよ。けれど、どんな人に見られたいか「ちょっとだけ」意識して、同級生と接してみるといいと思います。

Netflix映画「桜のような僕の恋人」で青年・晴人を演じた中島健人さん

原動力になる言葉を後輩へ

―続いての質問です。「4月から部活でも先輩になるのですが、後輩と仲良くなれるか不安です。大勢の後輩がいる中島さんからアドバイスが欲しいです」

後輩たちにいろいろ教えてあげないとね! 僕は、事務所の後輩にあたる(ジャニーズ)Jr.の子たちと食事する機会が時々あります。その場では、自分の経験を後輩に伝えているんです。

僕も後輩として、事務所の先輩の東山(紀之)さんとお話したときに掛けていただいた多くの言葉を、心にずっと留めています。だから僕自身、後輩たちが今後の自分たちの活動の原動力となるような言葉を残してあげられたらという思いで接しています。

あと、先輩と一緒に過ごした空間って、後輩たちの記憶にすごく残るから、どんな料理を食べようか、とても気を遣っていますね。

難病の恋人支える青年演じて

―主演を務めるNetflix映画「桜のような僕の恋人」では、恋人が難病に冒されてしまう青年・晴人を演じます。

物語の中盤以降は、つらいシーンが多くなるのは分かっていたので、撮影前から大きな責任と恐怖をすごく感じていたんです。この感情を自分ひとりで背負うのはちょっと難しいだろうなと思って、監督とじっくり話し合う機会を設けていただき、正直に打ち明けました。

―監督とはどんな会話を交わしたのでしょうか。

お芝居をするうえでの自分の弱点や苦手なこと。そして、これまでの人生で体験した悲しい出来事も分かってもらいたくて伝えました。監督がそれを知ってくれていたら、より自然に“晴人になれる”と思ったんです。

―結果、演技に生かすことができたと。

はい。監督と自分の思いを共有し、ノンストレスで、全身で呼吸ができる感覚になり、感情の開放にストッパーをかけない演技ができるようになったんです。撮影前に抱いていた責任や恐怖も、今作に注ぐ愛で包み込めたんじゃないかな。現場だけでなく、撮影中の時期はずっと晴人でいたと思う。

なかじま・けんと 1994年3月13日生まれ。東京都出身。2011年、5人組アイドルグループ「Sexy Zone」のメンバーとしてデビュー。「ケンティー」の愛称で親しまれている。グループ活動と並行して、俳優として活躍。主な出演作は、ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」、映画「心が叫びたがってるんだ。」「ニセコイ」など。

Netflix映画「桜のような僕の恋人」

同名ベストセラー恋愛小説を実写映画化。晴人(中島健人)は、諦めかけていたカメラマンを目指すために再びカメラを手にした。彼を夢へと突き動かしたのは、好意を寄せる美容師の美咲(松本穂香)の存在だった。そんな晴人の情熱に美咲の気持ちが動かされ、やがて2人は恋人同士となる。幸せもつかの間、美咲が「人の何十倍も早く老いていく」難病を発症してしまい……。動画配信サービス「Netflix」にて全世界独占配信中。