母親は一番近くて一番衝突が多い、そんな存在。私は母を尊敬していますが、家の空気は母の機嫌に左右され、ちょっとした失言に理不尽に怒られることもしばしばです。母との難しい距離感について、お話します。(まふぇろん=3年)
自分が悪くても謝らない母
私は母親を尊敬しています。外食があまり好きではない私のために、食事は全て手作り。とても器用です。
ですが、母は怒ると怖いです。幼いときから先に謝るのは私で、すぐ泣いていました。けんかするときは、私も悪いけれど母も悪いことがあります。振り返ってみると、母は自分が悪くても謝りません。言い返すとどんどん状況が悪化。解決は遠のいていきました。だから毎回ずっと私は謝り続けます。
母の機嫌は家の空気とイコールの関係。特に月末は、仕事が忙しく精神的にもつらいらしく、爆発するとしたら月末でした。月初なら許されていた行動も、月末は許されません。月末はちょっとした失言をしないように特に気を付けています。
自分の気持ちより母の機嫌を考えて
大学受験で合格した第一志望に「行けない」と決まった時のことです。第一志望に受かると思わず、第二志望を専願(合格したら辞退できない)で受験。結果どちらにも受かり、第一志望を辞退しました。
母は私が第一志望に行くことを望んでいました。合格した時に真っ先に浮かんだのは「母の機嫌が悪くなる、どうしよう」。私は悲しくてやり切れない気持ちでしたが、それまでの経験から、反射的に自分の気持ちより母の機嫌を考えていました。
出願する際、第二志望を専願にすることは母が大反対。意見を聞いてくれず納得できなかった私は、強行突破のようなかたちで出願していたんです。案の定、ものすごく私を責めて否定し、話を聞こうともしませんでした。家の空気も悪く、次の日は家に帰りたくなくて、ギリギリまで学校に残りました。
互いを思いあって生活したい
母が私のことを第一に考えて強い愛情があることも、私が迷惑をかけていることも理解しています。だから全てを憎めません。一番近くて、アンビバレンスを感じやすい相手だと思います。
不満があったら我慢はしてほしくないし、叱ってほしい思いもあります。しかし、理不尽だったり、話を聞かなかったりする態度はやめてほしいと思っています。親子の間では感謝や謝罪、言い分を聞くなど、互いを思いやって生活することが大切ではないでしょうか。