若者の自殺のニュースを耳にするたびに、僕は今まで受けたいじめについて思い出し、葛藤しています。僕も自殺未遂をした時期がありました。今回は、僕自身の気持ちにけりをつけるためにも、これまでの経験を記そうと思います。(一輪の花=1年)=記事末尾に相談先を掲載

仲間外れにされ体調を崩し…

小学生時代、僕は学校で学級委員を務めるなど仕切り役を担っていました。よくは思われておらず、事実無根のうわさが流され、仲間外れは当たり前。卒業時は心の疲れから体調を崩してしまいました。

小学生時代、仲間はずれにされたりした(写真はイメージ)

中学生になった僕は仕切り役をやめ、周りに勧められるがまま運動部に入部しました。同級生部員の多くはグループでまとまり、僕を含む数人はそれぞれ孤立状態に。1年生がする雑用は、孤立している数人が日がわりで担当。それでも先輩が皆の仲を取り持ってくれて、大きな問題は起こりませんでした。

部活でいじめ、顧問は見て見ぬふり

先輩が卒部して間もなく、僕含む孤立したメンバーは、グループのストレスのはけ口に。容姿についての暴言、ある人からは部室で性暴力を受けたという話も聞きました。

先輩がいなくなるといじめは激化した(写真はイメージ)

彼らはいじめを「仲良しの延長線上にある」と考えているようでした。日に日に、僕たちは弱り、どんどん辞めていきました。顧問は見て見ぬふり。相談しても当該生徒を軽く注意するだけ。そのたびに「チクっただろ」といじめは悪化。いじめられていた人の親が、顧問と話し合いの場を持ちましたが、決裂しました。

「辞めると内申加点なくなる」

最後に残ったの僕は、ストレスから体調を崩しました。このスポーツが好きで、薬を飲みながら続ける道を探しましたが、うまく行きません。そんな中、暴言、セクハラ発言を受け、僕はきっぱり部をやめることに。当時、部員が減ると存続が危ぶまれる状況だったので、顧問に引き留められたのですが、「今やめたら、部活で内申に加点されなくなるよ」という脅しめいたものでした。

その後、塾で同級生の知り合いがありもしないうわさを流し、両親からは「まだ引きずってるのか、金が無駄になった」などと責めつづけられ、僕は自殺を試みるようになりましたが未遂におわりました。

ラジオが支えになった

失意の中僕が出会ったのが、ラジオでした。僕は番組にメッセージを送るようになりました。日々思っていることや愚痴、経験談をつづっていると、励ましてくれる人もいました。その頃から、心なしか僕を取り巻く環境も変わりました。

今の僕の生活に欠かせないラジオ

高校受験は、思うようにはいかず、進学先の学校に僕たちをいじめた人が複数人いました。親から責められる日も続きました。でも、その頃には自分のストレス発散方法が見つかっていました。

今、将来を見据えて人生設計をしています。イレギュラーなことは起き、計画通りにはいかないと思います。でも、それを含めて生きるってことなのだと思います。

今となっては、僕の経験した試練も必然で必要だったのかな、と思えています。ただ、僕もこの考えに至るまで人の力をたくさん借りました。だからこの記事を見たあなたが、少しでも希望を持てたらうれしく思います。

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