私は高校2年生の7月から約1年間、生徒会に所属していました。生徒会の仕事の一つに学校説明会の準備・運営があったのですが、その仕事をしていて少し違和感を抱きました。中学生に向けて言っていることが、実際の学校生活と違うように感じたのです。(mer=高校3年)

「塾に行かなくても大丈夫」と言うけれど

学校説明会ではまず、先生から大学の進学実績のアピールがありました。「教員が優しく教えてくれる」「塾に行かなくても大丈夫」など、言葉では魅力的なことを言います。

学校説明会で疑問に感じたことは?(写真はイメージ)

しかし実際は、質問したことに答えるくらいで、進路指導も生徒の情報頼り。十分とは言えません。また、国公立大学や有名私立大学へ進学する生徒のほとんどは塾や予備校へ通っています。

後悔を大学選びの糧に

「中学生だった私は、このような説明を聞いてこの学校を選んでしまったのだ」と後悔しました。しかし過去のことを変えることはできません。私はこの経験を大学選びに生かしました。

まず、対面のオープンキャンパスを開催しているときは、必ず大学に足を運びました。雰囲気を肌で感じるためです。オープンキャンパスで私が最も大事にしていたのは、学生との個人面談です。教員による説明では大学の良い面しか言いませんが、学生の方と直接話すことで全体説明では聞けない細かい話や、学生の本音などが分かります。

ほとんどの大学は予約無しで個人面談ができたので、全体説明が終わった後に、学生との個人面談をやっているブースに行きました。実際に、大学生活や授業の雰囲気など、「先生から聞いた話と違うな」と感じたことが何回かありました。

例えば、学生の方からは、普段の授業の様子や実習の感想などを聞くことができました。また、先生は「付属高校から来た学生はクラスに1人くらいだ」と言っていましたが、「実際は5人くらいいる」という話も聞けました。

説明会の内容を鵜呑みにしない

私は、進路選びで大事なのは「妥協しないこと」だと思います。

大学の資料。大事なのは「妥協しないこと」

 

「説明会で言っていることを一度疑ってみる」「個別相談などに積極的に参加する」など、できることを全部した上で選べば、学校とのミスマッチも減るし、もし失敗しても「これだけやったのだから仕方ない」と思うことができます。

私が高校選びで失敗したと感じるのは、これらのことをやらなかったからです。これから高校や大学を選ぶ方は、ぜひ学生と話してみることをオススメします!