私は一般選抜で第一志望の国立大学に合格することができました。受験生の皆さんは、今大学受験を前にして、不安、期待、いろいろな思いがあると思います。今回は自分の大学受験本番の体験談を交えて、大学受験を乗り越えるためのメンタルの保ち方を伝えます。(カナヘビ・大学1年)

共通テスト2日目にじんましんが…

まず、国立大学受験の場合、予選ともいえる「大学入学共通テスト」本番について。この結果が1カ月後の2次試験に大きく影響を与えるわけですが、「不安に思っても点数が上がるわけではない」と割り切って、特に緊張はしていませんでした。

高校3年のはじめに担任の先生からもらった合格鉛筆

平常心を保って2日間のテストを乗り切ったはずでしたが、実際にはかなりストレスがかかっていたようです。2日目が終わった日の夜中に、急に全身がかゆくなり眠れませんでした。皮膚科を受診すると、「ストレス性のじんましん」と診断されました。

やはり体は正直なもので、「大学受験へのプレッシャーは想像以上に大きなものだった」と実感しました。

担任の先生のエールに背中押され

そして、迎えた2次試験前日。「次の日の結果次第で、自分の運命が決まる」と思うと、不安でろくに眠れません。

当日は、担任の先生が予告なく大学まで来て「お前は力があるんだから、今までやってきたことと自分を信じてやり切ってこい」と応援してくれました。

アクセスが良い場所ではないのに、朝早くわざわざ来てくださった先生に「悪い報告をするわけにはいかない」と思ったことも、良い方向に行ったと思っています。

大学まで担任の先生が駆けつけて渡してくれたキットカット

全力で臨むと覚悟を決めた

本番では、不安に打ち勝ち、割り切って受験できました。「仮に浪人することになっても、後悔することがないように、全力で臨む」と覚悟を新たにしたことも、心の安定に大きく影響したと思います。

受験は勝敗が必ず存在するもの。敗者は(特に自分は第1志望校1本だったので)浪人を余儀なくされます。残酷かもしれないけれど、制度上仕方がないこと。

仮に不合格になっても力を出しきれず「あの時に本気でやっていれば、今頃浪人はしていなかった」という思いがあったらどうでしょうか? 勉強に支障が出て、恐らく次の年も失敗するだろうし、何より浪人生活が余計につらくなります。

受験生の皆さんは、合格することはもちろん大切ですが、それくらいの気概でぶつかっていってほしいし、何より受験当日に「自分はこれだけやってきたんだから大丈夫」と思えるように、残りの日々を全力で頑張ってほしいと思います。

「雲の上はいつも晴れ」

今はつらくても、それを乗り越えれば明るい未来が待っています。頑張れ受験生! 君が迎える春に桜が咲きますように。