忙しい高校生活。勉強に部活に行事にと、たくさんの予定があるから、スケジュール管理はマストです。スマホで簡単に予定管理できるアプリがたくさんありますが、高校生世代でも紙の手帳派がたくさんいます。友人に取材し、「デジタルネイティブなZ世代が紙の手帳を使う理由」を探ってみました。(高校生記者・まっさん=2年)

今回は、6人の高校生の友人にどんな紙の手帳を使っているか、どう活用しているかを聞いてみました。

スマホに予定入力はめんどう

私が使っているのは「1カ月のスケジュールが一目で確認できるタイプの手帳」です。学校の予定を中心に書き込んでいるので、後から見直しやすいように書くよう心がけています。

みかんさんの手帳

薄くて軽いところが良いです。どこでも見られるし、持ち歩けます。紙の手帳を使い続ける理由は、学校で伝えられたテストの予定などを家に帰ってからスマホで入力し直すのは面倒だと思ってしまうから。

提出物のチェックリスト、部活の有無、提出物の締め切りなどを書き込んでいます。(みかんさん=2年女子)

締め切りに線を引いて分かりやすく

紙でも持ち歩きやすい

私は「ファイルにとじて使うタイプの手帳」を使っています。テストがある日は赤で囲む、塾がある日に〇をつけるなどルールを決めて記入しています。

りんごさんの手帳

良いところは、例えば「半年分」と決めたら取り外して、その分だけ持ち歩くことができるところです。

私はよく書くときに失敗してしまうことがあるのですが、このタイプだと失敗したページだけ外して書き直せます。「もし書くのに失敗したら……」などと考えずに書き始められるところが良いと思います。(りんごさん=2年女子)

学校のテストの日を赤ペンで囲んでいる

前の週を振り返る習慣がついた

私は「時間で管理できる手帳」を使っています。

パイナップルさんの手帳

6時~23時までのところに予定が書き込めるようになっています。しかも、1週間が見開きページになっているので、1週間の流れがすぐに分かります。

時間軸のついた手帳を使っている。下のスペースは自由に使える

私は文字で書き込むというよりも、マーカーで色分けしています。水色は学校、黄色は睡眠時間、という感じです。すっきりした印象になり、後から見直しやすいのでおすすめです。紙の手帳を使い始めてから、自分で自然と前の週を振り返るようになりました。(パイナップルさん=2年女子)

手帳に書く行為そのものが好き

私はRollbahnのノートを手帳として使っています。

いちごさんの手帳用ノート

手帳を書くことが好きで、予定を見直すという目的以外にも、日記に近いような感じで使っています。以前は市販の手帳を使っていましたが、「もっと自分が使いやすいものがほしい」と思っていました。今では自分でノートに線を引いて枠を作るようになっています。

自分でレイアウトすることで本当に必要なことをたくさん書くことができる

ですが毎日書くのは大変なので、何か書きたいことがあった日のみにしています。紙の手帳は見直しやすいし、書くのがとても楽しいのでおすすめです。(いちごさん=2年女子)

学校でスマホ禁止、紙は電池残量に左右されない

ほぼ日手帳の「月間、時間軸、1日ごとのページがついているもの」を使っています。

洋梨さんの手帳

紙の手帳を使い続ける理由は、学校でスマートフォンなどを見ることができないからです。また、アプリだと充電がなくなってしまったときに見ることができなくなってしまいます。その点、紙だと記録として使い終わった後も残しておけるし、1冊使い終わったときに達成感があります。

予定には自分でチェックボックスを付けている

月間のページには予定とやることリストを書いています。計画を立てたおかげで1日を有意義に過ごせたと思うと、とてもうれしいです。(洋梨さん=2年女子)

紙だとメモ帳としても使える

私は手帳を買うとき、表紙などのデザインにこだわっています。

ポンカンさんの手帳

手帳は大体1年ぐらい同じものを使うので、持っていて気分が上がるものを持ちたいです。今使っているものは、表紙がかわいいのはもちろん、薄くて使いやすいです。

メモ欄がたくさんあって便利

メモ欄がたくさんあり、部活や委員会が忙しい人も、この1冊を持っているだけで何でもメモできてしまうと思います。学校で言われたことをすぐにメモできるのはとても楽です。ぜひ使ってみてください。(ポンカンさん=2年女子)

【取材後記】紙の手帳は高校生活に合っていた

学校で使えない、電池が切れたら見れない、入力がめんどうというスマホのデメリットを感じている人もいれば、書くことが楽しい、過去を振り返りやすいという手帳のメリットをあげる人もいました。

日々の予定や自分の過ごした時間を、「データ」ではなく「形」に残すことができる。このことが皆さんの挙げていた「後から見直しやすい」や「残しておくことができる」といったメリットにつながっていくようです。

手帳を使うことで「自分で予定を管理する癖」をつけることができると思います。勉強計画を立てる練習にもなるのではないでしょうか。