毎日の通学時間は、積み重ねれば膨大な時間になります。上手に使って勉強に充てられたら、とても効果的なのでは? ということで、通学時間を利用した勉強法を高校生記者たちに聞いてみました。
手軽に英単語などの「暗記もの」や「一問一答」
多く挙がったのが、「英単語学習をする」という意見でした。時間を区切りやすく、必要な道具もコンパクトなため、通学中に行いやすいのが理由のようです。アプリを利用しているという人も。

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【1】世界史や古文単語を暗記
通学で約25分間電車に乗っています。赤シートを使い、世界史や古典単語の暗記ものを勉強しています。
寝る前に暗記をし、朝の通学時間を使って「どこを覚えていて、どこが覚えられていないか」を確認すると、効率がよいです。(ながたにえん。=2年)
【2】夜覚えた英単語を確認
バス通学の30分間、私は単語帳を見ています。単語帳は1冊だけでいいのでかさばりません。
暗記は夜に行うと良いと言われており、夜インプットしたものを朝アウトプットすることで記憶が定着しやすくなります。通学時間に単語の復習をすると効率がよいです。(ライチ=2年)
【3】アプリで一問一答
約25分間の電車通学時間では、英単語か、理科の一問一答をやることが多いです。英単語は「ターゲット1900」のスマホアプリ版で勉強していて、一問一答は「東進ブックス」のものを使っています。一問一答は短時間でどんどん進められるので、スキマ時間に利用しやすいと思います。
30分くらい歩く時間もあるのですが、社会科目の復習をしています。参考書を開くと危ないので、頭の中で復習しながら、自分がどこを理解していないのか確認します。(manami=3年)
【4】洋楽でヒアリング力確認
親の出勤・退勤に合わせて車で登下校していて、その間は英単語を覚えています。親は外国語教育関係の仕事をしていて、普段から車で洋楽をかけているので、車に乗る前に英単語を覚えた後、音楽を聞いて聞き取れるか確認しています。(甘党信者ゆーの=2年)
「いつもの決まった時間」を活用して集中
電車などの交通機関を利用する場合、基本的にいつも同じ時間を過ごすことになります。決まった時間、集中して勉強することで、自分のペースをつかんでいるという意見も挙がりました。
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【5】小テスト対策
週1回小テストがあるので、通学時間に単語の暗記をしています。テスト範囲の単語50個を大体5つくらいのグループに分けて勉強し、小テストの前日の夜に総まとめとして30分くらい勉強します。
勉強のリズムを守るためにも、とにかく一日10個を完璧にするのが目標。行きと帰りで覚えるなら5個ずつ! (あかり=1年)
【6】英検対策
電車に乗っている時間が30分あるので、英検の単語帳やリスニングをしています。時々サボることもありますが、携帯も見ずに集中して30分できた時は学校でも集中して取り組めるので、毎日頑張ってます!(めておーら=2年)
工夫を凝らして徒歩の時間も有効に
徒歩の時間も無駄にせず、勉強に充てている人たちも。リスニングのように「耳だけでできる」勉強を工夫しながら行っているようです。

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【7】自分の録音音声で勉強
通学時間は徒歩10分、電車10分です。電車で教科書や単語帳を開くことはできても、歩きながらは危険です。そこで、私が編み出したのは、スマホの音声録音機能を使った勉強法です!
英単語の場合は、「発音」と「意味」を自分で声に出して読み、録音します。朝は歩きながらそれをイヤホンで聞いて復習。電車に乗ったらそれを聞きながら単語帳を開いて確認。このやり方で、英単語の覚えも早くなり、テストの点数も上がりました!(ツムギ=2年)
【8】歩きながらも行える「リスニング」
通学時間は大体45分程度ですが、電車に乗っている時間よりも歩く時間が長いため、なかなか単語帳などは開けません。そこで使っているのが「英語の友」と「Podcast」というアプリです。事前に教材をダウンロードしておいて、ラジオ感覚で英語を聴くことができます。
私は「英語の友」で旺文社の教材のリスニング、「Podcast」 でNHK WORLD-JAPANを聴いています。おかげで、共通テストのリスニング問題集などでは毎回90点以上を取れています!(まじめがね。=3年)