皆さんは「いじめ」についてどう思いますか? 私は今までさまざまないじめを体験してきました。高校時代の体験を通して学んだことを紹介したいと思います。(のんぴー=私立大学1年)

移動教室で置いてきぼり、あいさつを無視

高校に入学し、友達もできて学校生活にも慣れてきたころのことです。

「おはよう」と友達にあいさつをしていたとき、A子はあいさつに何も返してくれませんでした。そのときは聞こえなかったのかなと思い、気にしませんでした。

あいさつを無視されたのが始まりだった(写真はイメージ)

教室移動の際、私とA子とMちゃんで行動していました。ですが、ある日から私だけ置いてきぼりにされました。体育の授業では、A子が私の仲のいい友達とペアを組んで私が余ったり、私と話している友達を連れてどこかに行ったりすることがありました。明らかに私を孤立させようとしていました。

その後A子の行動はエスカレートし、横で「うざい」「うるさい」といった暴言を吐き、最終的には完全に私のことを無視するようになりました。

理由は「ただ合わない」だけ

我慢ができなくなった私は、MちゃんにA子について聞きました。「A子が私を避けてる理由、聞いてる? 悪いことをしたなら謝りたいから教えてくれるかな」

Mちゃんは「謝ることないよ。『合わない』って言ってるだけ」と答えました。

私は衝撃を受けました。本当にそんな理由であれば、距離を取ればいいのではないか。無視するなんて幼稚だ。など、いろいろな考えが頭を巡りました。

しかしそんなA子に対しても「合わない」と思う人もいました。A子の態度がおかしいということに気がついてくれる人や、理由を聞いて怒りを感じてくれる人もいました。

気にするのをやめたら仲間ができた

私はA子のことを気にするのをやめて、周りにいてくれる友達と話をする機会が増えました。A子とは、1年生の終わりごろから距離を取り、2年生からはクラスも離れました。

3年間一緒に行動し、笑い合える仲間も見つけました。高校を卒業した今でも、気軽に連絡を取り合える仲です。

みんなでプチお菓子パーティーをした

「合わない」ということは誰にでもあります。しかし、「合わないから無視する」「自分と違うからいじめていい」ことはないのです。

無理をして付き合うのではなく、距離を取ることをしてみましょう。視野を広げてみると、自分と合う友達に巡り会えるかもしれません。