地方の高校生の大学進学を応援する東京大学の学生団体「FairWind」に所属する大坂洋豊さん(理科一類1年、宮城県仙台第二高校出身)から高校生への、「勉強と部活の両立」についてのアドバイスを紹介します。
今回は「勉強と部活の両立」をテーマにお話させていただこうと思います。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
では早速、高校時代の私について簡単に紹介したいと思います。
部活に明け暮れる中で1日2時間勉強
私の出身高校は宮城県の公立高校で、部活はハンドボール部(副部長)をやっていました。
週6で部活があり、木曜日が定休日だったのですが、木曜日は週に一度の8時間授業の日でなかなか勉強時間が取りにくかったです。
休日にも半日部活があったので、体力が続かないうちは帰ってすぐに寝てしまうということもありました。
そんな私ですが、部活に明け暮れていた1・2年生のときも1日2時間は勉強時間を確保していました。
受験生になる前の積み重ねと受験期の追い込みの甲斐あって、結果的に現役で合格することができました。
これだけでは、私が異常な体力と精神力を備えた、超絶頑張り屋さんなのではないかと疑ってしまう人も多いとかもしれません。
しかし、そんなことはありません。実は私がこのように勉強時間を確保できていたのは、「環境」という要因がとても大きかったのです。
共に頑張れる友人、遅くまで使える自習室
今回は大きく2つに分けてお話しようと思います。
まず1つ目は、共に頑張れる友人の存在です。私は部活の仲間たちと共に、難関大学の合格を目指していました。
毎日一緒に帰り、部活の話だけではなく互いに勉強の進捗などを話して、互いに刺激し合っていました。
自分と同じ状況の仲間も頑張っているという事実が、当時の私を奮い立たせてくれていました。
2つ目は、学習場所です。私が主に使用していた場所は、通っていた塾の自習室です。
22時まで開いていたので、部活がある日でも20時から2時間は勉強に集中できました。
同じ部屋にいる人は当然皆勉強していたので、自分もやらなきゃいけないという気持ちで頑張ることができました。
しかしながら、こんなに遅くまで開いている自習室のようなものは、塾に通っていない人からするとなかなか貴重な存在です。
なんとか家で同じような環境は再現できないかと試行錯誤している人も多いのではないでしょうか。
やはり、誘惑となりうるものを勉強机から遠ざけて配置することが一番だと思います。
特にスマホは電源を切った上で、目に入らないところに置いておくと集中しやすくなるのではないでしょうか。
部活後に15分仮眠、その後集中して勉強
さらに、勉強と部活の両立を目指す人にとって、避けては通れないのは睡魔との戦いです。
特に部活直後は、すぐに帰ってベッドにダイブしたいという欲求がMAXになります。
どうしても部活の疲れからやってくる睡魔に勝てないと悩んでいる人は、ぜひ「仮眠」を取り入れてみて下さい。
私はよく寝る方なので部活後はいつもウトウトしていましたが、勉強を始める前に仮眠を取ることでその後の勉強は集中して取り組むことができました。
YouTubeで仮眠動画などと検索してみると、色々な長さの仮眠用動画が出てきます。また、大体最後にアラームが鳴るようになっています。
私はイヤホンをして、15分の動画を選んで机に突っ伏して仮眠をとっていました。その時間は全力で眠ります。
アラームが鳴った瞬間勉強モードに切り替えると、最初はちょっとだけ辛いですが、どんどん目が冴えていくのでそこから先はノンストップです。
自分なりに時間をつくれば結果がついてくる
勉強と部活の両立を目指す人は時間に余裕が少ない分、周囲を見て焦ることが多いですが、
自分なりに試行錯誤しながら時間を捻出し積み重ねていけば、きっといい結果がついてくるはずです。
長くなってしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございます。
みなさんが勉強にも部活にも全力で取り組んで、後悔のない高校生活を送れることを願っています!
- 【FairWind】東京大学の学生がつくる団体。地方と都会の教育格差の解消をめざして、東大生と地方の高校生との交流などの活動をしている。