地方の高校生の大学進学を応援する東京大学の学生団体「FairWind」に所属する横山由羽さん(文科三類1年、宮崎日本大学高校出身)から高校生への、「宿題との向き合い方」のアドバイスを紹介します。

「この宿題は入試につながる?」何度も思った

みなさんは学校の宿題に対してどんな印象を持っているでしょうか。

なんでこんな問題をする必要があるんだ!この宿題は入試にどうつながるんだ!

私は高校の3年間で何度もこう思いました。

何十人ものクラスの人に一斉に出される宿題、その内容やレベルがもうとっくに理解しているものだということもときにはあるかと思います。

しかし、せっかく貴重な時間をとって宿題をするのですから、その時間を最大限に活用してみてはいかがでしょうか。

取り組み方を変えたら大学入試対策に

私が通っていた高校は、クラス内でも実力や志望校の難易度にかなり幅があったので、難関大を受験するにしては簡単な宿題が出されるということは頻繁にありました。

そこで私が実践していたのが、取り組み方を工夫するということです。

例えば、簡単な一問一答の問題は、問題文を隠して、答えから連想してみる、英語の長文の問題は要約を書いてみるなど、宿題の取り組み方は何通りも生み出せます。

さらに、ここで意識したいのが志望校の出題傾向です。要約問題が出題される、記述問題が多いなど、それぞれ特徴があると思います。要約を練習するようにしたり、記述問題に特に力を入れて取り組んだり、志望校の問題に合わせて取り組み方を変えれば、学校の宿題はたちまち大学入試対策に変わります。

「簡単すぎる問題」も意外に解けない

高校の3年間、この方法で宿題に取り組み続けて気がついたことがあります。それは、簡単すぎると思っていた問題でも、実際に解いてみると思わぬ知識不足が見つかることがあるということです。

もしも適当にやった宿題の問題が入試で出題されて解けなかったら、こんなに悔しいことはない。私はそう思いながら宿題に取り組んでいました。

自分が思いもしなかった苦手や知識の穴を見つける小テストとしても、宿題は使えるのではないかと思います。

せっかくの宿題、得られるものすべてを吸収して

せっかく出された宿題、ただこなすだけではなく、そこから得られるものを全て吸収してみてはいかがでしょうか。

ここまででお伝えした話はあくまでも私が高校生のときに実践していたことです。今回の話も参考にしつつ、ぜひ自分に合った方法を見つけてみてください!

最後まで読んでくださりありがとうございました。

【FairWind】東京大学の学生がつくる団体。地方と都会の教育格差の解消をめざして、東大生と地方の高校生との交流などの活動をしている。