最近では男女平等の考えが当たり前になり、そのための取り組みも多く行われています。 ただ、私はまだまだ足りないと思います。そう思うようになったのは、ある出来事がきっかけです。(高校生記者・とまとおさかな=2年)

「女の子で理系なんてすごいね!」

私は医療系の道に進みたいと思っていたので、高校1年生の最後に理系クラスに行くことを決めました。数学や物理が好きで、勉強したいと思ったのも理由の一つです。親や先生は応援してくれました。ただ、知り合いの大人に言われた一言があります。

「女の子で理系なんてすごいね!」

この一言で私は男女平等について考え始めました。

理系クラスの友人と

リケジョさえマイナスに思える

本人は何気なく褒めたつもりで言ったのでしょうが、私はこの言葉にずっとモヤモヤしています。

数学や物理を勉強したい、将来の夢をかなえたいだけなのに、どうして性別が関係あるのか。「すごい」という言葉が出てくるのは、頭のどこかで「女の子は数学ができない」などの考えがあるからではないか。

それから、考えすぎだとは思いますが、「リケジョ」という言葉さえマイナスな言葉のように感じるようになりました。

勉強に性別は関係ない

結局、私が一番言いたいのは「勉強に性別は関係ない!」ということです。私のいる理系クラスでは男女の割合はほぼ5:5ですし、数学がものすごくできる女の子も、言語系の勉強の方が好きな男の子もいます。女だから、男だからでひとまとめにしないでほしいです。

いつも使っている理系科目の問題集や教科書

「人それぞれ違う」という意識を全員が持てば、性別に関係なくとても暮らしやすくなると思います。自分のしたい勉強を気兼ねなくできる雰囲気を、子どもはもちろん、大人の方々にも作っていってほしいです。