紙媒体だけでなく、アプリなどでいつでもどこでもたくさんの作品を楽しめるようになった漫画。中高生のおすすめの作品はどのような漫画でしょうか?LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の中高生470人に9月にアンケート。寄せられた声の一部を紹介します。(編集・越沢琴奈)

きっとあなたにも推しができる

推しの子(赤坂アカ・原作、横槍メンゴ・作画、集英社)

「次にくるマンガ大賞」コミックス部門で見事第1位を受賞した、神マンガです。

キャラ一人ひとりがとても魅力的で、自分の推しは重曹ちゃんこと有馬かなちゃんです。読んだらきっとあなたにも"推しの子"ができますよ!(笑)

また、メンゴ先生の描く表紙には心を奪われます……。単行本で読むのがオススメです!(高校2年)

高校生カップルで寮に同居!?

初×婚(黒崎みのり著、集英社)

高校生がカップルとして男女で寮に同居。2人でポイントを稼いで、総合成績1位のペア(ゴールデンカップル)は卒業後入籍。学園長が経営する会社の次期社長になる……という現実にはない高校の漫画です。

登場人物たちの、胸キュンセリフがたくさんあり、しかも友達はみんなライバル。ペアの相手と喧嘩してしまったりと、ハチャメチャな高校生活を送ったりしているからこそ、誰がゴールデンカップルに選ばれるのか予想しながら読んでいくのが楽しいです!(ももももこ・高校1年女子)

「甘い恋愛ものが苦手」な人におすすめ

プロミス・シンデレラ(橘オレコ著、小学館)

実写ドラマ化するタイミングで、漫画サイトで何巻か無料で読むことが出来て、ハマりました。軸はラブコメなのですが、随所にサスペンス要素があり、ホラー的要素もあります。何回読んでもヒヤヒヤ、ドキドキしながら読むことが出来ると思います。

今は紙の単行本も全巻揃えて、繰り返し読んでいます。今では愛読書です!

「甘い恋愛ものが苦手」「少女漫画読んだことないけど読んでみたい」という方にぜひオススメしたい作品です。(しお・高校3年女子)

無理せず生きる大人たちのコメディ

うらみちお兄さん(久世岳著、一迅社)

無理せず生きる大人たち(架空の子供向け番組「ママンとトゥギャザー」のキャスト・スタッフ)のコメディです。

名言がたくさんあり、特に好きなのは「諦めても終わらせてもらえない試合だってあるんだよ。人生とかね」です。それぞれのキャラクターが濃く、私はとても純粋な「又太郎くん」が好きです。

今季にアニメ化もされました。声優は、神谷浩二さん、水樹奈々さん、宮野真守さんなどなど、とっても豪華です。pixivコミックでは全話無料で読めるので、ぜひみなさんに読んで欲しいです。(味噌カツ・高校1年女子)

受験勉強で心が折れそうになった時の支えに

ブルーピリオド(山口つばさ著、講談社)

不良だが何でもこなせる主人公が、ある日美術の道に進むことを決意する話です。主人公の夢へひたすら走る姿勢や登場人物のセリフが、受験勉強で心が折れそうになったときの支えになります。(ながまる・高校2年)

高校生ならではの葛藤や自分と向き合う瞬間がリアルで、夢に向かってひたすら努力する姿からもエールがもらえます!(るるる・高校2年女子)

夢中になるほど面白い!

怪獣8号(松本直也著、集英社)

王道のアクション漫画ですが、それでも夢中になるくらいめちゃめちゃ面白いです。キャラデザも最高です!(高校2年女子)

自分も「部活頑張ろう」と思わせてくれる作品

青のオーケストラ(阿久井真著、小学館)

なんと言っても絵が綺麗! 主人公やその仲間たちが部活を通して、いろいろなトラブルを乗り越えながらも成長していくのが感じられるし、「自分も部活頑張ろう!」って思わせてくれる作品です。(高校3年女子)

「好き」がいっぱいの物語

春待つ僕ら(あなしん著、講談社)

とにかく、この作品が最終回迎えたときの消失感が半端ないほど良かったです。恋愛もののストーリーが大好きな人にはたまらないものに違いありません! わくわくドキドキ、時々ヒヤッとしてテンポよくお話がすすみ、飽き性な私でも最後まで楽しく読みました。

少し昔の漫画かもしれないけれど、「好き」がいっぱいの物語なので、まだ読んでないという方はぜひ読んでみてください。読んだことがある人も勉強の一休みに読み返してみてはいかがでしょうか。沼って夜更かしになるのはご注意くださいね(笑)(ぶらっくうりぼー・高校3年女子)

「好きな先生がいる人には」ぜひ読んでほしい

ほむら先生はたぶんモテない(せかねこ著、KADOKAWA)

主人公の「蓮見さん」は自称モテる(?)ダメダメ生物教師「ほむら先生」に恋をしているという設定です。

実は私も前に学校の先生に恋していたことがありました。なので、蓮見さんの気持ちがよく理解できて、蓮見さんとほむら先生の間で何か起こる度に自分のことのように嬉しくなったり、苦しくなったり、「自分も先生にこんなことしてもらえたらなぁ」などと想像しては一喜一憂して、すごく楽しんでいました。

ほむら先生のことが大好きでも生徒と先生としての適切な関係を保ちつつ、一途にほむら先生のことを想っている蓮見さんがすごくかわいいです。そして、1巻では少し距離がある2人の関係性が2巻、3巻……と時間が経つにつれて段々と変わっていくのもとても魅力的です。

結末もすごく感動的で大好きな漫画です。好きな先生がいる人にはぜひ読んでいただけたらなと思います。(ナムグクジチェン・中学3年女子)

文豪の作品を覚えながら非日常を楽しめる?

文豪ストレイドッグス(朝霧カフカ(原作・原案)春河35(作画)、KADOKAWA)

舞台が横浜なのに、現実はないことが次々に起こります。非日常を個性豊かでイケメンなキャラクターと楽しめます。私が横浜に住んでいるので勝手に親近感を持っています。

アニメになり、映画にもなったので漫画だけでなくいろいろな楽しみ方ができるのも良いです。

出てくるキャラクターは「文豪」。私はこの漫画を読んでいたおかげで、現代文や日本史の文化史の作家の知識はバッチリです。

例えば、作中のキャラ「太宰治」の特殊能力は、実際の太宰治の代表作「人間失格」に関連したものなので、太宰治の作品をいろいろ覚えられます。これは中島敦しかり、中原中也しかりです。他にもたくさんでてきます。ちなみに私の推しは羅生門の芥川龍之介です。(安久 多河・高校3年男子)

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